2006年10月30日

親愛なるクローン(ヴォルコシガン・シリーズ) - 記憶に残る本14 家宝シリーズ

ヴォルコシガン・シリーズ  ロイス・マクマスター・ビジョルド(Lois McMaster Bujold) 創玄SF文庫

自由軌道
名誉のかけら
バラヤー内乱
戦士志願
無限の境界
親愛なるクローン
   (ほっほっほ♪
メモリー     
以上抜粋。他にもまだまだ


これは大好きなシリーズ!

どうも私は、一人の人間がいろいろな経験をして最後には「のし上がる!」という立身出世物語が好きな様である^^;


で、実は記事タイトルにした「親愛なるクローン」は、このシリーズでも日本で発売された中では大分物語が進んでから出版された物で、もし興味を惹かれて読もうと思われたのなら、「戦士志願」からお読みになるのをお勧めする。
もしくは主人公の親の代の話である「名誉のかけら」からがいいかな。

どの本を選んでも確か”後書き”の最後に、このシリーズの年譜が載っているので、シリーズの年代順に読むのも良し、カバー裏に書かれている出版順に読むのも良し!である。


で、日本での出版状況は「メモリー」が最新刊で、まだまだマイルズ(主人公の名前)の冒険(苦難?)は続いている^^;


この物語の中では、遺伝子操作、クローン、不老長寿を実現するための移植、作業目的別に創られた遺伝子操作による人間等など、ぼちぼち現代既に技術の萌芽が見られる問題がてんこ盛り!である。

だけど、それらを軽妙な語り口で、時としてドタバタコメディか!って言うようなシチュエーションを用意して読ませてくれる。

ここでは書かないが、登場人物のある特徴から、いじめや偏見、差別等の人間心理もいっぱい出てくる。
その心理状態がほんとに素直に読めるし、ありうる!と思える。
その人の苦悩が伝わってくる。
(大体クセのある人物ばっかり!っていう指摘もあるが^^;)
だけど、暗くないのよ。
誤解をさせるかも知れないけど、むしろコメディSF。
だけどシリアスな問題ばかり。


そして、マイルズが所属する惑星の政治体系。
これも面白い。
皇帝がいるのだけど、何故この超高技術の未来の世界で「皇帝」が必要なのか、も「ほほ〜」と納得できる事が書いてあった。
(他の惑星では、所謂民主主義?的な制度がある)
他のSF小説や漫画等でも普通に皇帝が出てくるけど、その必然性が書かれているモノってあんまり目にした事がなかったから、目鱗でした^^;

マイルズの惑星で特に「なるほど・・・」と思ったのは、摂政と言われる、云わば首相と呼ばれる地位に付いていた人が退陣した時の仕組みね。
これはシリーズ中で物語が進んだ所でさりげなく書かれているので、読み飛ばしてしまう可能性もあるけど、いや〜、日本でも(世界でもいいが)
取り入れろよ!と半ば真剣に思った。


それと出てくる生命体(遺伝子操作による最初は人造生命体)が、繁殖(?なんて言えばいいんだ?^^;)できるので、種族(民族)として成り立っている。
もちろん、意思も感情も高度な思考能力もある。
今の人類がこのまま技術進歩すれば、これらの生命体を創り出す可能性大!って充分に思わせるんだわ。
著者は何かに特に肩入れするのでもなく、「こういう事実がもうあるのよ」って感じで淡々とした文章で綴っていく。
最初は人間以下に見られていた生命体が、れっきとした人類の一種族である、と認められるまでの物語りもある。


それから「戦士志願」って言うタイトルがある位だから、宇宙・地上での戦闘シーンや捕虜になった時の話とかももちろんある。
生命の尊さや無常・無情、思わず落涙してしまうシーン・・・



とにかく、現代の日常生活で普通にありうる!という心理や状況が、舞台を遥かな未来に想定して、高度な技術を実現しているのだけど、そこにはやはりミスや事故、人間の欲から起こる事件も起こる。
主人公の恋愛問題とかも結構楽しめる♪(いや本人には大問題なのだが)
という充分にリアルな読み物として読めるのだ。
戦争作戦物としても読めるし。
(なんか日本を参考にしているっぽい種族も出てくるのよねー・・・)

なんか、今思い返すと女性が強いわ・・・
女性が活躍する場面が結構ある。
これも気持ちが良い理由なのかな?^^;



家宝である!








リンク張るのでAmazonの情報見たら、既に出版されている(新品の)本の価格が上がっているのよねー・・・
増刷した時に上げたのかしら・・・
300円以上上がっている物もあるわ・・・


posted by 葉山猫 at 01:13| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 本 活字 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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