2006年12月03日

陰陽宮 安倍晴明

これは・・・

お勧めでない本である。


あ、こういう書き方はいけないか。


楽しめなかった本である。

小学館文庫・・・
ジュブナイルとも思えんし・・・  ← ぉぃ


活字は・・・
いや、文章は、書くことにすごく時間と労力がかかることである。

だから、ニュースに噛み付くみたいに噛み付いたらいかん!と思っているのだが・・・
やっぱりねぇ・・・
読む方もお金と時間かけてるし、何かしら得るものがあるだろうと読むのだからねぇ・・・
・・・
古本屋さんで買ったんだけど^^;


私、この作家さん、初めて読むのかも。
だから、他のお話はどうなのか知らないのだけど、これに関しては駄目駄目である。
全何巻あるんだ?
十何巻か。


9巻(7巻目とばし)買って、6巻まではなんとか読んだ。
半端な数字なのは、買ったのが仕事場の近くの古本屋さんなので昼間に2冊づつ買ってたのだ。
通勤用として。
7巻がなくて、まー飛ばしてもいいか(普段はこんな買い方しない。もう読む気が失せてたんだな^^;)、と思って8、9巻目を買ったけど・・・
買った帰りにまるっきり読む意欲が失せているのに気が付いた^^;
なので、8、9巻は手付かず^^;


以下、不勉強の極みなので、もし、当時は事実そうだったんだよ!があったとしたら大変ごめん。
びしっ!と指摘してくださいませ。

1.現代語と雅に書こうとしている文章というか雰囲気がごたまぜでとてもいや。
 平安時代の公家が、「営業時間」とか言うか? 
 次に「開店時間」とか「定休日」とか、のたまうのではないかと、ドキドキしたよ。

しょっぱなに、道長が「〜でござる」って言ったのにも違和感があった。
ござるって武士言葉でなくて、平安時代の公家も使ったのかなぁ。
「おじゃる」なら聞いた事あるけど、それは私が知らないだけ?と違和感の一瞬後に思い直したんだけど、この語尾、1回しか出てきません^^;  (6巻までだけど注意して読んでたから自信あり)
その後は、普通の現代風な言い回し。


作家さんが確固たる信念を持って書かれ、私の思い込みを木っ端微塵にしてくれるのか、と思っていたのだが、1回しかその言い回しが出てこないとなると・・・
筆が滑ったのか・・・
としか思えませんです・・・


2.音の表現がいや。
 寸前までの文章がなんとか時代の雰囲気を表わしていないでもない感じをやっとこさ醸し出している(ぉぃ)のに、貴人が家へ上がる際に下女が桶を持ち出して貴人の足を洗うシーン、

「しゃかしゃかと足を洗った」

っていう表現が出てくるんだよ〜〜〜
それも何回も(泣

「しゃかしゃか」って・・・・

私が貴人だったら、「しゃかしゃか」と足を洗われたら、
「もそっと丁寧にすすいでたも。」
って怒るぞ。

この方、「しゃかしゃか」って表現がお好きみたいで、野菜を洗うシーンでも
「しゃかしゃかと洗った」
って書いておられた・・・

貴人の足と野菜は一緒か。

うーん・・・
百歩下がって、平安時代は「しゃかしゃか」って表現が丁寧な洗い方の表現なのかなぁ、とか、
足を洗う(そそぐ)って、丁寧にやるのではなく、結構大雑把に洗ったものなのかしら?とか、一瞬思ったりもしたけど、町人ならいざ知らず雲上人の貴族だもんなぁ、とか、他の文章とか読み合わせても・・・
やっぱり違うような気が・・・

とても耳障り。
いや、目障り。
文章の流れがそこでぶった切られる。(私にはね


3.同じ説明が何度も出てくる。
 それも1〜2行でなく、10行以上(という印象を持つ位の分量)のが何べん!も。
 最初、新聞か週刊誌の連載かな?だから、同じ説明が何回も出てくるのかなぁ、と思ったのだが、表紙にはしっかりと「書き下ろし」の文字が。

最初のうちは、なんか新しい情勢の変化でも書いてあるのかな?と思って丁寧に読んでいたのだが、6巻目あたりではばっさりと数ページ飛ばしました・・・
それくらいうざい。
あ、失礼。鬱陶しい。


4.最初の巻の方では、まだ主人公である藤原道長とか敵役である登場人物の心のうちとか、平安時代の呪詛とか魑魅魍魎を理性的に説明していて、それでも当時の人は呪詛、魑魅魍魎、怨霊を信じるしかなかった(というか信じればこそ呪詛が効く)というような記述があって、「おぉ、呪詛、魑魅魍魎を当たり前として書かないで、現代的な考えに基づいて当時の現象を分析して、それでも平安京には闇があった、とかいうアプローチ方法ね♪」とか思ったのだが・・・

作中、意気軒昂、気力横溢の人間には呪詛は効かない、とかはっきり登場人物(安倍晴明)にも語らしているのに、床下に呪符を張られた途端、元気に談笑していた道長、いきなり昏倒しちゃうし・・・
ぅぉぃ!
ってなもんである・・・ 
晴明のお母さんが白狐(銀狐か?)である、って最初に断言しちゃってるし・・・

1巻目のしょっぱなに、平安時代の物忌みや呪詛とかは、不可思議な物に関する畏れから来た疑心暗鬼、被害妄想、神経症的なものから来る気の病、みたいな記述があるんだよね。
それはそれで前フリとも読めるけど、怨霊、呪詛、魑魅魍魎なんでも有りの伝奇物なのか、そうでないのか、最後までどう捉えていいお話しなのか分かりませんでした・・・

悪役が使う術は集団催眠術かと捉えられる様な記述があるけど、晴明の使う術は完璧超常現象・・・

お話の設定が一貫してませんよ、と。

後の巻では、もう妖怪大戦争である。
晴明が呼んだ雷が龍になるし。


5.えっちなシーンが随所に出てくるが、ぜ〜んぜん面白くない。
 艶っぽくない。
 感じない。(え?
 おどろおどろしくない。(え? 

 大体が悪役の女性が身体を使って、道長の政敵とか、自分の敵をたらしこむ(失礼)とか、精を吸い取る?ためにやっているのだが、ワンパターンの交わり(失礼)、表現である。
「伝奇艶文平安異聞記 安倍晴明シリーズ」でも私はかまわないのだが、それだったらその部分にもちゃんと力(リキ)入れて欲しいなぁ。

 まー読み手が男性と女性じゃぁ、響いてくるレベルもポイントも違うのだろうけど、これはねぇ・・・
 ワンパターンはいかんと思うゾ。


6.登場人物が類型的。
  
「この世をばわが世とぞ思ふ 望月の欠けたることもなしと思へば」

即興で詠んで自分でも気に入ってなかったとされるこの歌のせいで、傲岸不遜と捉えられている藤原道長は、実はこうだった!
って感じの本(にしたかったらしい)なのだが、こんな出来た人間いるかぃ!って感じである。

いや、世の中にはどこかにいるんだろうけど、主人公側はとにかく誰もが容姿端正、だけど剛健、文武両道、爽やか!に対して、悪役はけちょんけちょんである。
それがあまりにもワンパターンで、もう・・・
勧善懲悪は嫌いではないんだけどねぇ。


7.何回も主人公達が、奥さんの手料理を堪能した、っていう記述が出てくるんだけど・・・ 
 平安時代の大貴族のお姫様だよ??
 十二単みたいなの着てるんだよ?

 前に、当時のやんごとなきお姫様(多分男子も?)は用を足す時に、漆金蒔絵か何かの箱(オマル)に羽毛を敷き詰めて、そこに為された、という事を聞いた事がある。
 もちろん、お尻は御付きの女房が拭く。

 そういう生活をしていた女性が手料理???????
 包丁持って?
 菜箸持って?
 魚焼いたり?
 十二単に襷掛け?
 それとも着替えた?
 十二単って着るのに時間かかるって聞いたけどなぁ・・・

 うーん・・・
 判断がつかん・・・


8.お話が置き去りにされている部分があったり、ご都合主義としか読めない部分があったり・・・
敵役であった人間に重要な役目を与えて、その人物が無事その役目も果たし道長に感激している記述が出てくるのに、頁をめくったら、そんな事はなかったのかのように角突き合わせているし。(心の動きも背景の説明もなし)
 
道長に惚れた晴明の眷属の銀狐サキちゃん、源明子(道長の奥さん)に憑依したんで、何か活躍してくれるのかしら♪と思ったら、
「サキが憑いたので明子の性質は明るくなった」みたいな記述が一文あっただけ。(6巻まではね)

これじゃぁさぁ、明子ちゃんもサキちゃんも立つ瀬がないでしょうよ・・・



んー
他にもあるけど。
(短く端的に書くつもりが・・・うーん・・・たまってたのね^^;)


なんか大変に失礼だが、平安時代をイメージさせる単語とか、平安時代に起こった出来事を、藤原道長と安倍晴明に絡めてとりあえず書いてみましたぁ。
みたいな感じにしか読めませんでした・・・

これから面白くなるのかな?って期待しながら読んでたんだけどねー
損した気分だけが・・・
800円返せ!  ←  ぉぃっ


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posted by 葉山猫 at 01:13| ☀| Comment(4) | TrackBack(1) | 本 活字 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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