2006年12月11日

辻風の剣  - お勧め!かもしれないかもしれないけどお勧めかな?シリーズ1

辻風の剣 、牧秀彦 光文社時代小説文庫 文庫書下ろし


うううーーむ・・・
古本屋の店主、あなどれまじ!


あはは^^;
当たり前かも知れないが、古本屋さんの御店主、ありがとーー!

先週の金曜日、聞いたみた。
「あの(にっこり)、時代劇でお勧めの本、か、作家さん教えていただけませんか?(大にっこり)」
「女でも楽しめる本がよいのですが・・・(ちょっと恥じらい)」


そこで勧められたのが、
牧秀彦
庄司圭太
白石一郎


どの方も読んでないない。


とりあえず、背表紙の粗筋を読んで、シリーズの1巻目をそれぞれ買った。
(お行儀悪いけど、許して)


で、まず、牧秀彦の「辻風の剣」を読んでみた・・・



いいかも!
この方、現実にも武闘家らしい。


ちょっと、全体的にあっさりか?という感じがあるけど、きっと作者さんが長シリーズにするために書き始めたんだと思えば「おっけー」な感じ。


個人の好みで言えば、
記憶を失っていれば、いや、いても、話し言葉自体は(話す事を覚えている記憶喪失であれば)、当時であればあるほど、自ずと出身母体の言葉使いになるんではないの?っていう不満が際立っているくらい。

昨日書いた、闇を切るシリーズよりかは、ひっかかりが少なく読めるし、同じくらい登場人物の設定もいい。

主人公、大刀も脇差も竹光だし。
(こんな主人公初めて)
でも、全体的に言えば、まだ、荒崎一海さんの「闇を切るシリーズ」の方がきも〜〜〜ち上。


んーー・・・
この本に関して言えば、主人公ってはっきり言えるのは、今の所、2人!だと思うんだけど、素性不明の、もう一人がいる。
その人が、どの位の位置を示すのかが、問題。

えー。
私はこのもう一人の方が気になって、気になって・・・

多分、この人「が」影の主人公(もしくは本当の)なんだろうけど、どこまでこの書き方でひっぱっていけるか・・・

お手並み拝見^^




しかし・・・
私の母も言っていたが、若い頃は、本屋さんの女房になりたかった。
なぜなら、店番しながら、本読めるから♪

ってのは、大きな間違いだと、母子ともども、成長する過程で気が付いたが、んーーー・・・・・

古本屋さんの女房、いいな・・・   (懲りない奴
(古本屋さんの奥さん、ごめんなさい

しかし、勧められた1冊目しか読んでないけど、面白い!

御店主!
さすがだの!


今日はちと酔っ払ってるので、この辺で。
次は、ちょっと古いらしいけど、白石一郎さんの「包丁ざむらい」いくー!


追伸:
古本屋さん、いいよ!
自前の正規の代金払うとなると、なかなか冒険できないけど(最近文庫でも高いし。)、それが半額以下、となれば、手も出やすくなる!
そして、もっと読みたければ正規の本屋で買う。
(若いときは、誰がどういう状況で触ったか分からない本を触るのはいや!だったんだけど、変わってきたね^^; 面の皮も指先の皮も厚くなったのかも^^;)
なんで、こんな事書くかというと、過去に古本屋さんに入ったことは何べんかあるけど、膨大な積読の中から、自分の好みを探すのは大変だった・・・

それが、この古本屋さんは、前から願ってたジャンル別に本が分けてある。
それに散見すると、いつも御店主自体が本を読んでる。
帳場で。
だからこそ、お勧めの本を聞いたのだが。
いいわー。
でも残念だ。
もう少しで請負仕事が終わる・・・
仕事が終わるのはいいけど、1000円近い片道の足代がかかるここまでは、多分、もう二度と来ないだろう・・・・
残念だ・・・
常連になりたいお店と御店主なのに・・・






ふ〜
ワイン1本、昔は平気だったんだけど・・・

今帰って来てチューハイ飲み中  (ぉぃ!


posted by 葉山猫 at 23:50| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 本 活字 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

闇を切る - 記憶に残る本17 ・・・になるかな?

闇を切る 直心影流龍尾の舞い  荒崎一海(あらさきかずみ) 徳間文庫


古本屋さん大活用の巻。


この方・・・
いいかも!


面白い!

現在読んだのは、

刺客変幻
四神跳梁

の3冊。(シリーズ)


主人公は、上士(家臣の中でも家格が上)の次男であった。本来部屋住みで婿へ行く身分だったが、殿様直々のお声がかりで目付けに抜擢された。だが、ある事が起こり、許婚であった娘と慌しく婚儀を挙げ藩を抜け、江戸へ出てきた・・・


主人公は例えて言うと、池波正太郎さんの剣客シリーズの秋山大治郎を優しくした感じ、かな?
上士の生まれと育ちという事で、剣客の息子である大治郎をもっと育ちを良くした感じである。(大治郎、小兵衛、ごめん!)
女性への気持ちの描写もよく出てくるし。


いい味出してる^^

それに知識の宝庫である!

私は過去に剣道もやったことがないが、剣の流派の事から、流派ごとの構え、成り立ち等の詳しいこと!
(流派ごとの掛け声の違いまで出てくる。これで今まで読んだ他の時代劇を読み直せば又新たな発見が・・・♪)

そして、江戸期の風物、現代にも使われている物事の謂れ、とか、まー・・・
嬉しくなっちゃう!!!!
裏はとってないけど^^;、素直に信じられそうな書き方である。

例えば・・・
当時、素行の悪い者は、人別帳(今の戸籍みたいなもの)に目印の札を付けてもらった。
いざその人間が事を起こした時に、町役人(町の世話役みたいなもの?町人。武士ではない)に言って素早く人別を抜いて(勘当)、家族、係累に害(罰)が及ばないようにした。
(昔は連座制)
で、だから今も素行が悪い奴の事を「札付き」という。

とか。
(なんでこんな例を思い出す・・・もっと他にいいのがあったのに・・・(泣)


いやー、読んでて楽しい!
面白い!

登場人物も、やや想像が付く設定があるけど、許せる!


なんと言っても、なんというか・・・女性への気配りがある^^
主人公は女性(特に奥さん)の女心の機微、というものが分からず(と言っても無情であったり朴念仁ではない。)、戸惑っているのだが、それが微笑ましい^^
女性の描写もまーまー良い^^
(安倍晴明で散々けなしたが、こちらは閨の描写が「こちらへおいで」である。うーん・・・こんな言い方で誘われたら・・・くっくっく(泣いているのではない。喜んでいるのである。)私も年を取ったのかねぇ・・・)

骨太の剣術描写と奥さんに関連した柔らかい描写が混在していてなかなか、作者が男性だったら、「お主なかなかやるな」である。
(文体が男性だと思うんだけど・・・)



だがしかし。
まったく不満がないわけではない。

以下は全く私の個人的な好み、及び頭の悪さからくるのかも知れないが・・・

1.お話の流れがかたい。というかぎこちない?
 なんというか・・・主人公とか奥さんとか、同心とか、良い設定の登場人物が一杯居るのだけど、なんか奥が見えてこない。
もう少し、文章の流れがスムースだといいのかな・・・
でもスムースすぎて、軽くなるのも良さが失われそうだし・・・
うーん・・・


比べてはいけないのかも知れないけど、池波正太郎さんとか藤沢周平さんのお話だと、出だしの半頁だけで草木の匂いや雨の匂い、煮炊きの煙が上がっている家屋や土ぼこりが舞う道筋とかが、ぱーーーーっと眼前に浮かび上がってくる。
この方のは、知識や描写はたくさん出てくるんだけど、一生懸命書いているのだけど、文章だけでその奥の生活が今一匂ってこない・・・
ような気がする。
(えらそうな事言ってごめんなさい!)

情景は書いてあるんだよ?
でもね、頭の中で意識的に組み立てないと、情景が出てこないんだよ・・・
間取りも懇切丁寧に書いてあるのを読んでも、結局わからんかった・・・_| ̄|○


2.解りづらい^^; 
こんな事書くとだめじゃん!って言われそうなのだが、違うのよ!
 面白いのよ!
 いい味出しているのよ!
 だけど、理解するのに苦労する部分があるのよ・・・

 私つらつら思うに・・・
 この方、ほんとのしゃべり方(リアルでの会話方式)で書いているのでは、と考えた。
 ほら、リアルでの日常会話って、当事者は分かるよね?
 ”あれ”とか”例の”とか言っても、呼吸で分かるし、主語を抜かしても、会って唐突に話が始まっても、当事者が共通の懸念事項を持っていたら、何の話をしているかは「お互いは」すぐ分かるよね?

 それのせいではないかいな、と思いましたです・・・はい。
 作者さんの頭の中にはばっちりと、登場人物達がリアルに息づいている、ってのが良く分かります。

 でもね・・・なんか主人公と同心の話が「ぉーい!あんた達だけで納得するなぁ!」とか、主人公と他の人物の話とかで「先ほどのお話ですが・・・」と始まって、「え?ぇ?な、何の話だったっけ?(汗)」みたいな感じで頁をめくり直す事が・・・

後の件については、他の人物がその話題に触れた後、他の描写が挟まって、頭がそっちへ行っちゃったままの状態で、いきなり会話が始まるので???になった、と分かった?所が一箇所あった。

もし、私の推測があたって、リアル会話方式で物語を実体化させようとしているのなら、それはそれでグッドなアプローチなんだけど、やっぱし、文字だから、私にはどうして良いか分からないけど、もうちょっとなんか工夫して欲しい。
かなっと^^;


3.擬音が・・・
 剣戟の描写の折、地の文で

 キーンッ

 とか入る・・・

 うーん・・・
 私は要らないような・・・
 完全な個人の好みです^^;  はい。


こんな感じかな・・・



でもね、
面白いのよ!
いい味が漂っているのよ!

池波正太郎さんとも藤沢周平さんとも違う感じだし、佐伯泰英さんともちょっと違う。

何より、江戸期の武士の生活や町人の生活を一生懸命現代で再現しようとしている所がとても好き。

当時の単位を現代の単位に置き換えてくれたりしてるから(()書きで)、「ほうほぅ!♪」って感じで、とても私には嬉しい。


要するに、
真面目に、愛情を持って書いてくれてるのがひしひしと伝わってくるのだけど、今のところ、作者さんだけが先に行っちゃってて、「ぉーぃ!」って追いかけてる感じ?
(私には、ですよ?^^;)


今の所、書きたいこと(江戸期の知識)がいっぱいあって、そっちに目がいっちゃってるのかな?とか思うので、一通り基本的な?事書いたら、人物とか雰囲気とかが充実してくるのかな、と期待は大いに盛り上がってます。


勝手な事書いちゃったけど、ほんとうに!面白いのよ!

古本屋さんでは、昼休み開始時に1冊目を買って読んだ後、読み終わってないのに帰りに3冊目まで買っちゃた程だからゝ(^O^)丿  (って嬉しくないか^^;

でもね、古本屋さんには3冊目までしかなかった、という事もあるけど、今は6巻目までは出ているみたいだから、普通の本屋さんでちゃんと正規の値段で続きを買うよ?
絶対に!

だって、雪江さん(主人公の奥さん)に又会いたいし、雪江さんが家事の「おししょっさま!(お師匠様)」って呼ぶ裏長屋の大工のおかみさんのおたねさんにも会いたいし(そう!雪江さんは主人公よりさらに上士の家の娘で家事等した事がない。おたねさんとの掛け合いや家事の失敗談とか書いてくれたら、もっと奥行きが出ると思うのよ・・・期待して読んでたし^^;)、同心と同心の奥さんのやり取りも読みたいし、町屋の人達の人の良さと主人公との武士としてのギャップでのやりとりももっと読みたいし、いっぱい読みたい、知りたい、読み続けたい事いっぱいあるもの!


豊富な知識と物語への愛情を感じます。
そして、基本的にお話の筋も面白い。
剣戟もいっぱい出てくるけど、一戦一戦工夫してるし。(えらそうでごめん
主人公の気持ちもいいし。
ましてや、重ねて言うけど、主人公夫婦の設定がいい!!!
(佐伯泰英さんの吉原同心シリーズも好きだけど、夫婦の設定だけで言ったら、期待も込みでこちらの方が好き♪ もちろん吉原同心の夫婦も大好き^^)

期待しているよ?
期待してますからね?
期待しちゃってるからねーーー!


(偉そうに書いたけど、主人公の家の間取りが分からなかった所でかなり落ち込みが・・・^^;)


でも!
お勧めである!



あら・・・一巻目がないわ・・・これ、4巻目^^;私も読んでないわ^^;











posted by 葉山猫 at 00:36| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 本 活字 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。