2008年01月08日

福岡地裁の判決

大変長いが、毎日新聞の石川淳一記者の記事をコピーします。

今日はいつもに増して長いよーーーー!



福岡地裁は8日、懲役7年6月(求刑・懲役25年)を言い渡した。危険運転致死傷罪(最高刑懲役20年)の成立を認めず、予備的訴因の業務上過失致死傷罪(同5年)と酒気帯び運転を適用した上でひき逃げと併合した法定上限とした。


川口宰護(しょうご)裁判長は「酒酔いの程度が相当大きかったとは認定できず、飲酒の影響で正常な運転困難だったとは認められない」と述べ、直接の原因を脇見による前方不注視とした。法務省によると、同罪の成立を否定し、業務上過失致死傷罪を適用した1審の司法判断は異例。検察側は不服として控訴する方針。

 川口裁判長は危険運転致死傷罪の成否について、脇見運転だったとする今林被告の供述の信用性を認め「酒に酔った状態だったのは明らかだが、運転操作や、水の持参を頼んだ言動などから、判断能力を失ってはいなかった」と認定。その上で量刑を「飲酒での高速走行は危険極まりなく悪質で、今回のような重大事故を起こすべくして起こした。厳しい非難を免れず刑事責任は誠に重大。法定刑の上限をもって臨むのが相当」と述べた。

 また事故の48分後の飲酒検知結果について「警察官が酒気帯び状態と判断した事情に照らすと、高度に深酔いしていたとは言えない」として検察側主張を退けた。

 事故直前の飲酒が、今林被告の運転に及ぼした影響が最大の争点。検察側は、ビール350ミリリットル、焼酎540ミリリットルなどを自宅と飲食店で飲んでいたことや、飲食店での言動などの状況証拠から「相当の深酔い状態で、極めて危険かつ異常な運転をした。法が許す限りの最高刑で臨むほかない」と法定上限を求刑した。


 弁護人は、事故の48分後の飲酒検知の数値が呼気1リットル当たり0.25ミリグラムで、警察官が酒気帯びと認定した点を強調。「微酔程度で、運転困難ではなかった」と反論し、業務上過失致死傷罪の適用を主張、執行猶予を求めていた。

地裁は昨年12月、予備的訴因として業務上過失致死傷罪と道交法違反(酒気帯び運転)を追加するよう福岡地検に命令。地検は訴因変更を請求していた。判決前に川口裁判長はこの請求を受け付け改めて結審。判決を言い渡した。

※文中の太文字、倍角文字は私のした事です。


やはり、危険運転致死傷罪は認められなかったか・・・
認められなかった、というより、認めなかった、だね。


危険運転致死傷罪の成立には、以下の状態が確実に立証されないとダメらしい。
長い文章を読むのがダメな人は、番号の後の見出し(赤文字)だけ見てください。



1.飲酒や薬物による酔っ払い運転
「アルコール又は薬物の影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させ、よって、人を負傷させた者」(刑法第208条の2第1項前段)
本条文における「薬物」とは、麻薬・覚せい剤などの違法な薬物だけでなく、精神安定剤や解熱剤などの市販されている医薬品・処方箋も含まれる。
道路交通法の酒酔い運転罪の規定(同法117条の2第1号)にいう、「正常な運転ができないおそれがある状態」では足りず、現実に前方注視やハンドル、ブレーキ等の操作が困難な状態であることを指す。


2.スピードの出しすぎ・制御技能の欠缺(けんけつ、無免許運転など)
「その進行を制御することが困難な高速度で、又はその進行を制御する技能を有しないで自動車を走行させ、よって人を死傷させた者」(刑法第208条の2第1項後段)
単に速度制限違反であるから成立するものではなく、制限速度をおおむね50km/h以上超えた程度で適用が検討される。
単に無免許であるだけでは足らず、運転技能を有していない状態を指す(運転技能を有するが免許が取り消しか停止になっている状態は含まない)。


3.割り込み・幅寄せなどの妨害
「人又は車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の直前に進入し、その他通行中の人又は車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって人を死傷させた者」(刑法第208条の2第2項前段)
何らかの理由により故意に「人又は車の通行を妨害する」目的で行った場合。実際には、過度の煽り行為や、故意の行為による幅寄せ・進路変更などが考えられる。
「重大な交通の危険を生じさせる速度」とは、相手方と接触すれば大きな事故を生ずる速度をいい、20km/h〜30km/h程度でも該当する。


4.信号無視
「赤色信号又はこれに相当する信号を殊更に無視し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転し、よって人を死傷させた者」(刑法第208条の2第2項後段)
交差交通が青信号であるのに「殊更に」赤信号を無視した場合に適用され、見落とし、誤認などの過失はもちろん、ただ信号の変わり際(黄信号→赤信号へと変わる瞬間、全赤時間)などに進んだ場合などは含まれない。
「重大な交通の危険を生じさせる速度」については前述と同様である。




今回の判決は、文中赤字で書いた「正常な運転が困難な状態」が、「確実に立証」できない、と裁判官が判断したらしい。


他のブログやテレビでも、もういろいろ言われているけど、

どうして?

である。


ビール350ミリリットル、焼酎540ミリリットルなど

であるが、具体的な内容は、

缶ビール(小)1本
焼酎ロック 9杯

ブランデー水割り 3〜4杯
  

だそうである。

上記、540mlって、グラスの容量だろうか?
それとも、グラスに注いだ酒の実質量だろうか?

私が疑問に思うくらいだから、警察もちゃんと調べたよね。
焼酎って明記しているわけだから・・・
焼酎1瓶が普通780mlだから、ほとんど1本飲んでるって事だね。

それプラスブランデーかぁ。

良くチャンポンすると悪酔いするとか、酔いが深いとか言うけど、あれはウソで、チャンポンすると量が分からなくなる、味が変わるから又大量に飲めるって事で、要は飲みすぎるって事だそうだ。

でも実際には、酒飲みなら経験あるだろうけど、アルコールの種類によっては、アルコール度数も違うし、酒の種類によっては酔いが違う、って事があるよね。
例えば、私は普段ビールを飲まないが、飲むと酔いが早い。
アルコール度数は、缶チューハイもビールも5%で同じだが。

んで、ブランデーのアルコール度数は、40〜50度である。
焼酎は、大体30〜40度か?

相方は、焼酎を飲む時はロック一辺倒で酒には強いが・・・
9杯ねぇ・・・
9杯飲んだら、相方でも結構酔うと思う。
ボトルの底に、料理で使う計量カップ1杯(200cc)強位しか残らない程、1本飲むんだよ?
ロックで。

ロックって事は、水分量が少ない訳だから、焼酎水割りで飲むより短時間で量飲めるって事だ。


うーん・・・
この川口宰護裁判官は、以前福岡で起きた中国からの留学生が、金目当てで一家を殺した事件で、犯人の一人(弁護側は、主犯でなかったという事で罪を軽くしようとしてたが)を死刑にした人だけど・・・


「正常な運転が困難な状態」を
確実に証拠だてられなくて、「可能性」だけでは、危険運転致死傷罪に当てはまらない
ってのが、判決理由らしいが・・・


おかしくない?


それに、水持って来いやらの言動は、判断能力を失ってなかった事の証とか裁判官は言ったらしいが、違うだろう。

これは人間性善説に基づくかも知れないが、
重大事故起こした時に、友人に身代わり頼む?
罪免れようと、しぶる友人を説得して水持ってこさせる?
(ちなみにこの友人は起訴されないのだろうか?)
酒飲んで数多くの失言、失態の経験がある私は、確信を持って以下の事を言う!(ぉぃ


酔っていたからこそ、本音が出たんだろう!!

自分が助かりたいと言う。


酔っ払い見てると分かるけど、同じ事にこだわったり、小さな事から思考が飛躍したりするよ。
そしてそのこだわりや小さなきっかけというのは、現場でされた言動からだよ。
もしくは普段から頭にある事とかね。
酔ってていきなりアインシュタインの相対性理論などわめき始めるのは、煮詰まった物理学者くらいだ。
むっつり助平は、助平が表に出るし、癇癪持ちは癇癪が出る、自分勝手な奴は自分勝手全開になる。


私だったらこういう事を頼んできた友人がいたら、その後の付き合いは無しにする。
塩撒く。
それが、そいつの本音、本心、本質だと思うから。
まぁ件の水持参の友人は類友だろうが。

この裁判官、酒飲まないのだろうか?
酒癖の悪い人と飲みの席で同席した事ないのだろうか?
幸せな人だなぁ。

正常な判断力を失っていたからこそ、
自分が起こした事故を、

友人からどう言われるかも思われるかも判断つかずに

身代わり頼んだり(友人は電話切った後「バカじゃねぇの?するわけないじゃん!」って言ってたと思うよ)、
とにかく罪を逃れる事だけが頭にあって、水を持って来させたんだと思う。

自分がまずい立場に立って、それから逃れるためにいろいろするのは、
判断力ではなく


本能

だよ。まったく・・・



裁判官は、法律の専門家だからこう判断したって事なんだろうけど、検察側だって法律の専門家。
ありえん罪を被告に乗せる訳はあるまい。


事故後の検査結果などを杓子定規で判断したのだろうが、事故後48分経ってからの検査だよ?
おまけに、
事故後、身代わりを頼んだり、水2リットルをがぶ飲みしたり、車が衝突のせいで動かなくなり、やってきた警察官の質問に
「さ〜らり〜ま〜ん♪」
って答えた奴だよ?

事故起こして、逃げて、そして水飲んで、その間に友人に身代わり頼んで。


んで、節つけて「さ〜らり〜ま〜ん♪」って警察官の質問に答えるか???
普通の軽い酔い?程度だったら、事故起こして警察が来た時点で、いわゆる「酔いが覚め」ないか?
血中濃度に関わらず。
顔面蒼白、ほとんどしらふ状態で謝らないだろうか?


現場で取り調べた警察官は

こいつ!へべれけじゃないか!

って思ったと思うよ・・・
何度も言うが、血中濃度に関わらず。


どこかで線引きはしないと行けないのだろうが、前の記事でも書いたけど、最初に人間が来るべきで法律が先に来たらいかんと思う。
さすがに法律で決められた内容から大きく乖離した内容を裁判官が下すのはまずいと思うが、今回は拡大解釈(って言葉もおかしいが)して危険運転致死傷罪を適用して欲しかった。

飲んでる最中に、知人に「酔うとりますう」というメールを送ったり(弁護側は、書く内容を友人と決めホステスが送信した冗談だ、とか言っていたようだが、古い言い回しで申し訳ないが「臍が茶を沸かすわっ」である)、
弁護内容での、最初の「ブレーキをかけた」、次は「ブレーキはかけてなかった。わき見をしていた」、被害者の旦那さんが居眠り運転をしていたんだ、とか、なんとか酒酔いでの危険運転致死傷罪を避けようとしての悪あがきは、万人が見ても分かると思う。

RV車がガードを突き破って海へ落ちるほどの衝撃を与えていて、それでいながらそんな大きな事になっていたとは知らなかったで、救助しなかった理由(逃げた理由)にしている奴だよ。
自分の車が大破して動かなくならなかったら、そのままどっかに逃げてた奴だよ。


仮に、
被害者の旦那さんがパニクッてブレーキをかけるのが遅くなった
とか(弁護側の主張で、被害者の車のブレーキ痕がないとかぐちゃぐちゃ言うとるので)で、海へ落ちたにしても、
その原因を作ったのは

「酒飲んで」「運転」
した事

なんだから、血中アルコール濃度なんか関係ないし、
ぶつかった事自体が、

現実に前方注視やハンドル、ブレーキ等の操作が困難な状態であることを指す。

だろう!
おまけに、
RV車と激突するまでに事故を起こしてなかったのも、正常な運転ができてないという訳じゃない
という事だそうだ。

正常な運転ができていなかった事にはならない
ってのは、言い換えると
正常な運転ができてた
って事だよ?

こんな事裁判官が言ったら

酒飲んでも正常な運転ができたら運転してもいい

って事
になるじゃん!

事故起こさなかったら、結果オーライで酒飲んでの運転もおっけー

って事じゃん!


どんなに微量でも酒飲んだらダメ!
っていう事を普段からお上は言ってるんじゃなかったの?
それになんでもない道を一見正常な運転が出来ているように見えても、不測の事態に対処できないからこそ、酒飲んでの運転はダメなんでしょう?
おかしいよ、この判決と判決理由。



素人判断と言われちゃぁおしまいだが、拡大解釈なぞせずでも充分危険運転致死傷罪を適用できると思うのだが!


実際に被告に同量のアルコールを事故当時の同時間帯で同じ時間をかけて飲ませて、教習所内とかで運転させる事はかなわないのだろうか?
同じコース、信号タイミングを復元する事はムリでも、似たようなスピード、事故までの似たような時間で運転させる事は可能だろう。
そういうのは日本の法律では許されないのか?
おとり捜査が許されていないのと同じようなものなのか?


まぁ、他の事件でも1審で危険運転致死傷罪が適用されず同じように業務上過失致死傷罪での判決、でも控訴して2審で危険運転致死傷罪が適用されたケースがあるから、まだ望みはあるが。


と書いてたら、
被害者のご夫婦が控訴しない
と決めたそうだ。

これも最初から記事に書こうと思っていたのだが、このご夫婦は充分に苦しまれて辛い思いをこの先もすると思うのだが、ちょっと考え直して欲しいと思う。

敢えて誤解を恐れずに書くが、新しくお子さんを得た事で何かが変わったと思う。
大変失礼な言い草で心無い事を言うが。

最初の嘆きと新しくお子さんを得た後での対応が違う。
もちろん当たり前の事で、新しい命を育てていくのに、憎しみと哀しみの中で育てるのでなく、笑いと希望の中で育てたい、というお気持ちか?と推察するが、それであれば本当にその通りだと思う。
又、2006年の事故から今までの間で心身共に部外者では想像もできないお疲れもあるのだと思う。
だから、もう終わりにしたい、というお気持ちも分かる。
それを非難するのではない。
また、そんな簡単な事じゃないんだ!
いろいろ複雑で思うことがあるんだよ!
って事もあるだろう。


だけど、この男(犯人23歳)の事故前後の振る舞い、普段から飲酒運転をしていたということ、等を考えて欲しい。
いくら酔ってたとは言え友人に身代わりを頼んだり、罪を軽くするために水を持ってこさせて飲んだ奴だよ?
7年で社会復帰させていいのか?

いや、それよりもこれを前例としていいのか?

と言いたい。
裁判官の意識や日本の法のあり方を考え直させるきっかけの一つにして欲しい、と願ってしまう事は許されないだろうか。


どんなに酒を飲んでも、事件(事故じゃない、最早事件)を起こしても、厳密に法を適用できる状況でなかったら人一人の命(今回は3人だが)を奪っても最大でも経った7年6ヶ月(仮釈放がなければ)で日常生活に戻れる、という事でいいのか?

じゃぁ、今後の罪防止のために、被害者ご夫婦に人身御供になれと言うのか!
まだ、苦しめと言うのか!


と言われるだろう。
敢えて言う。

なってください。

と。

起こった事はなかった事にできない。
酒飲んで運転するって人間を物理的に阻止できない限り、この先も同じ事件が起こる。
同じ人間が事件を起こす事も充分にありえる。

厳罰を科す事で少しでも将来の事件が少なくなる事を期待するのは、同じ目に有った事のない人間の我が儘か・・・


これを書くに当たって、
自分の天邪鬼のせいでこんな事思うのか、
と自問自答した。
人がA、と言ったら、Bと言いたくなる。
Bと言われたら、Aと言いたくなるって奴ね。

でも、やはり単なる天邪鬼のせいで思った、感じた事ではないと判断したので書きました。
判決以前の報道記事で、もし量刑が危険運転致死傷罪が適用されなくても控訴しないだろうというご夫婦の言葉を読んでから、悩んでいた。
もしこの事件の事を書くなら、この控訴しない、というご夫婦の言葉に関しても書こうと決心していた。
ご夫婦の判断を非難するのではなく、もし、裁判官の判断が危険運転致死傷罪を適用しなかったら、それを覆す機会を作って欲しい、という思いからです。
私の自分勝手な思いですが。


うー。
書いちゃったよ・・・




posted by 葉山猫 at 14:39| ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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