gremz二本目211日目
セメントを用意するべき。
チェルノブイリの事故の時、放射能が漏れ出したらコンクリで施設全体をがっちりと覆うしかないと聞いた。
ハイテクの塊の発電技術の割りに、放射能を防ぐ対策が随分とアナログだと感じた記憶がある。
被災地の復興で大量のセメント、鉄筋が必要になるだろうが、今は申し訳ないがそれは後回しにしてセメントやミキサーなどのコンクリートを作るものや技術者を全国的に手配し福島原発に向けて運搬するべき。
それも相当量を。
無駄になってもいいじゃないか。
どっちみち、復興で大量に使う。
被災地では今後木造ではなく、鉄筋コンクリートのおうちを作る傾向が強まると思うし。
チェルノブイリの事故とは傾向が違う。
事故の内容が違う。
と言うが、放射能が漏れ出したら結果は同じ。
もちろん、コンクリで固める以外に今はもっと良い対策手段があると言うなら、コンクリでなくてもいい。
海水を冷却水として注入した時点で、炉は廃炉になることが決まると聞いた。
もう使えない炉ならば、いや、修理してまだ使えるとしても、チェルノブイリのように大量に被爆する量の放射能が放出される前にコンクリで固める作業の決断をするべき、だと思う。
チェルノブイリでは、コンクリで施設を固める作業をしたものすごく大勢の人々が大量に被爆している。
その結果、現地で亡くなった方も、被爆後亡くなった方の人数も諸説あるが、どちらにしろ相当数の方が犠牲になっている。
当時のロシアはソ連邦崩壊前で、危険であるという情報を伏せて強制的に人員を集めることができたのだろうが、今の日本でそれができるだろうか?
もちろん我が身が犠牲になる事を覚悟して、現地へ行く方も大勢いるだろう。
だが、その人数で足りるのか?
いや、そういう方々に甘えてしまっていいのか?
だから、そういうはめになる前に、「まだ大丈夫」ではなく、作業者の方々に健康被害が出ない内の早め早めの決断が必要だと思う。
狭い国土の日本なのだから、チェルノブイリの原発より少ない発電量の炉だとは言え、もし大量の放射能が漏れ出したら、半径何十キロ、もしかしたら百と言う単位の範囲で気が遠くなるほどの年月が立ち入り禁止になったらどうするんだろう。
ほんとはそこまでする必要はなかったんですよ、という程度の時に大鉈を振るった対処をするべきだと、私は思う。
もちろん私は素人だから、今の状態がどうなのか知らないし、分からない。
こういう時に政府の発表が信じられるのなら、こんな事は言わない。
だけど、政府の発表の元になっている現地の関係者の対応、判断が信頼できない。
どうせ、要所要所のトップ達がのきなみ天下りじゃないの?
とは思っているが・・・
なんせちょっと前に、放射性物質をバケツに入れて運んでいたのを許していた団体と類似組織ですよ・・・
テレビ朝日に出演していた「専門家」が言っていたが、毎月緊急処置に使う設備を点検、テストしているはずだと。
それが過去例えば1年間に区切っても12回正常に動いていたものが、何故急に動かなくなったのか。
アナウンサーが「地震・津波のせいとかですね」と言ったら、
「津波のせいでは絶対にありえない!」
と語気を強めて反論していた。
何故なら、ディーゼル発電などの設備は、生命線だからコンクリ等で固めた絶対浸水しないようなつくりの中に設置されているのだから。
と言っていた。
もちろん、それらの予想を上回る地震・津波だったのかも知れない。
だけどね・・・
百歩譲って、最初の緊急発電のディーゼルが地震のせいで13基軒並み動かなかったとしても、昨晩聞いた
「燃料がなくなった」
と言うのは・・・
当然の事ながら、設置した発電機と、どれくらいの期間運転するにはどれくらいの量が必要か、それに見合う燃料量は計算していたのではないのか。
備蓄していた燃料が足りなくなるという事ももちろんあったのだろうけど、今回の規模の地震があったら、備蓄した量で足りるのか、足りないのか、の計算・判断をしなかったのか?
それとも、事故後すぐにちゃんと申告・依頼をしていたが、交通事情が悪くて手配していた燃料が間に合わなかったのか。
政府がすべてを発表しているとは思わない。
する必要もないと思う。
混乱や流言飛語を防ぐためにも。
だから、ちゃんと申告して手配していたけど交通事情のせいで届かなかった、と思いたい。
だけど、そう思えない私がここにいる。
だって・・・
『「これくらいのこと」を準備していなかったのか!』って思う事柄がこの国では過去多すぎたから。
国内の被災者を救うのも含め、今後世界できちんと自国の主張を胸を張って言える様にするためにも、今は日本という国の正念場だと思う。
もし漏れ出した放射能が貿易風や季節風等の風に乗ったり、海流に乗ったり、被爆した魚類が回遊したりすると、それらに一番影響を受けるのが、北方領土や沖ノ鳥島等の領土問題や、長年金銭的技術的援助をしてきているのにいまだ文句や反日教育をしている国々なのだから。
今頃、枝野長官を現地に常駐させ、なんて・・・
誤解を受ける事を覚悟で言うけど、
被災地で、今すぐ救援・医療を受けなくては亡くなってしまう方々がいらっしゃるのも分かっているけど、原発の問題は、それと同等、いやそれ以上に緊急に対処しなくてはいけない問題だと私は思う。
だって、
大量の放射能漏れが起こったら、緊急医療でせっかく助かった人々も被爆してしまう。
家も土地も財産もなくなった上に被爆したり、家や田畑を取り戻そうとしても土地が被爆して、挙句の果てに未来永劫に近い年月立ち入り禁止になったら。
地下水にも溶け出すだろうし、海へ放射能が溶け出したら、海産物も口に入れられなくなる。
それどころか、風に乗って運ばれたら狭い日本でどれくらい避難できると言うのか。
ことさらに煽り立てたり、脅かすつもりではないのだが、政府・政治家を信頼できない。
いや、政治家達以前にお役所(役所と言うか公的な組織)の人間の判断、行動力が信用できない。
今の若い人達は知らないかも知れないが、小松左京の「日本沈没」の世界が私の脳裏に浮かぶ。
ここに書いたような事にならないように、政府が機能することを切に願う。