少なくともワイドショー等で興味本位、ゴシップレベルでの報道は本当に止めて欲しい。
彼を死に追いやったのは、正にこのゴシップレベルでの報道と、理研等彼の周囲の人間のせいではないのか。
私は心の底からそう思う。
以前のSTAP問題のテレビでの謝罪を拝見したが、他の人がごちゃごちゃ言ってる内容は理解しようという努力が必要だったが、彼の謝罪は素直に頭と心に入ってきた。
他の人間がしたような、普段使わないような単語とまわりくどい何言ってんだよ?と言うような言い回しでなく、素直な言い方で誠意と主張が伝わってきていた。
大変失礼な言い方になるが、学者でありながら、専門バカにありがちな世間知らずでなく、人間として情味のある、常識がおありになった方なのだろう。
彼の研究室に所属していた研究員の就職先にも心をくだいていたと言うではないか。
なんで彼の研究室が解体、辞職しなければならないの!?
彼としては、彼が関わったSTAP問題のせいで、直接関係のない自分の研究員の人生まで狂わしてしまった、と思っておられたのではないのか?
以前どこかで聞いたのだが、学者さんの世界も熾烈で、自分の研究に予算がつくかつかないか、特に日本は誰か師匠につかないと、つまり派閥に入らないと出世どころか研究も陽の目を見ない可能性が高いと聞いた事がある。
就職自体も、研究を主目的にしたい人には誰かの”引き”がないとしづらいのではないのか?
そんな環境がもし半分でも本当だったら、名のある研究者でも大変だろうが、半分学生のような研究者にとっては前途は閉ざされかねないのかも知れない。
小保方博士も実際には学生の殻を脱いだばかりの若き研究者ではないのか?
その業界の人に言わせると、研究者としてやってはならない事、あってはならない事をやったのだ、と言う。
でも、一連の報道の内容を見ていると、不自然さを非常に感じる。
研究者としてやってはならない事があったのなら、それを是正すれば良いだけの事ではないのか?
ワイドショー的な番組で、(私もだが)研究がどういうものかも知らない芸能人とか畑違いのコメンテーターがああだこうだと言い、あろう事か、「STAPがあるのかないのか?どっちなの?はっきり言えばいいじゃん!」的な事言ってた輩がいたが、本末転倒ではないのか?
「STAP細胞(現象)を発見した」という報告論文なのだから、その論文発表者にとっては
「あります」
としか言えないではないか。
大体。
Natureに論文が掲載されたのを受けてのあの大騒ぎ報道。
割烹着だの、ムーミンだの、研究とは関係のないことで連日紙面(画面)を賑わせる報道もなんなの?
と思っていたが、まぁ、画期的な、歴史に残るような発見だから、まぁお祭り騒ぎになるのもしょーがないのかねー、とか思っていたが。
それが一旦、素材に疑義がある、とチラッと情報が出た途端、
いきなりの手のひら返し。
あれよあれよと言う間に1億総叩きみたいな報道。
なんなの?
誰もかばわなかったよね?
あれほど大事に、秘密裏に進めてきて、華々しく花火を打ち上げたのだから、誰か1人くらい「すいません。もうちょっと様子を見ましょうよ」的な事を言う人が「組織内」から出てもおかしくないのじゃないの?
いや、お一人いた。
それが笹井博士だ。
華々しい発表までの経緯を想像すると、笹井博士以外に誰も表立って擁護する人がいなかったという、この不自然さ。
当然の事ながら、小保方博士を擁護する人がいない、いや非難ばかりの攻撃を見ると、笹井博士にも同じような攻撃が向かったと想像するに難くない。
名声のある方だから、もう少し言葉を選んだ攻撃かも知れないが、その分針の筵だっただろう。
大体、なんで笹井博士だけが責任取らなくちゃいけないの?
責任取るなら、構成チェックを任された笹井博士個人ではなく、発表まで秘密裏に行い、チェック体制を整えなかった組織側にあるのではないの???
笹井博士の謝罪会見の中で
「自分の部下の学生ではないので、(調べるから)ちょっと資料を持ってきなさい、とは、同じ(立場の)研究者としては言いがたかった。」
と言う言葉があったけど、もっともだよ!
Natureに掲載されたという事実自体が、その時の論文構成には問題がなかったって事だ。
文脈や主旨、検証文章に齟齬がなかったって事だ。
齟齬があったら、いかに名のある研究者が共著に名を連ねていても却下されたんじゃないの?
最初指摘があったのは、画像だったわけだけど、論文検証時に「その画像に問題はないか?」と当人に聞き、当人が(間違った認識であっても)問題ありません、と言ったのなら、それ以上どうしろと?
捏造、捏造って言うけどさ。
私は今の段階では捏造ではない、と思うのよ。
捏造(ねつぞう(慣用読み)、でつぞう)とは、実際になかったことを事実のように仕立て上げること。「捏」の読み方は古くは「デツ」であるため、でっち上げの語源ともなっている。
耳が聞こえているのに聞こえていない振りをした佐村河内(呼び捨て)とか、”人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った世界初の臨床応用を実施した”等と大ぼらふいた森口某とかみたいに、ほんとにナイ事をアッタと言ってた訳じゃないでしょう?
少なくとも現時点では、STAP現象はあるともないとも断定できないわけでしょう。
最初の報道で良く引き合いに出され、指摘されていた画像も、明度を調整された(だけだっけ?)問題の画像はSTAP細胞の画像ではなく(STAP細胞の画像はその右側)、比較検討用の画像だった、と言う。
これ、あんまり報道されなかったですよね?
あたかもSTAP細胞の画像そのものを加工したように報道していましたよね?
比較用の画像が暗くはっきりしなかったので、分かりやすい比較用の画像と差し替えてしまった、明度を加工してしまったとの事。
博士論文で使われていた画像を使いまわしてしまったという画像も、同じ種類の画像だったらこれでもいっかー的なバカや、整理整頓ができていない人なら、この画像だったよね?と使ってしまう可能性は大。
確かにこういうミスも許しがたい事なんだろうけど、論文掲載発表時の理研の誇らしさを思い出すと、なんでいきなり捏造と言う言葉が出てくるのか理解に苦しむわ・・・
いや、画像の事ではなく、STAP現象の存在意義そのものが捏造・・・とか言うのもおかしいと思う。
だって、実験だって1秒2秒で結果が分かるわけでないでしょう。
それなりの時間をかけないと結果が分からないものを、部外者が再実験結果を見ないで、
なかった事=捏造
って断定するのはおかしいんではないの?
(稀代の名女優でない限り)小保方博士が抵抗を示すのは当たり前だと思うわ・・・
外部調査委員会が「捏造」と断じたと理研は言うのだろうけど、バックアップしてきた組織として言うことはないの?
抵抗はしないの?
そもそも最初に
「データ疑惑報道がありますが、鋭意調査し、間違った資料添付がある場合は速やかに訂正し、又再検証してご報告します。」
ときっぱり言ってなかったよね?
なんか・・・
小保方博士だけにおっかぶせたような、なんかごちゃごちゃした、それでいて、あれほど麒麟児扱いした小保方博士になんか冷たい対応だった印象があるのよね。
自分をバックアップしてくれていると思った人々からでっちあげ!(捏造)って言われれば、
「捏造ではなく、悪意のないミスです!」
と必死に言うわね。
普通あれほど理研の寵児扱いしていたのなら、理研が「悪意のないミスと思っています」と言ってかばうんじゃないのかね〜
とっとと
「悪意のないミスと思っております。」「が!再検証し、その結果に応じては論文取り下げなども考慮します。」
とかなんとかきっちり筋通して、さっさと再検証実験を行って、その結果次第で論文取り下げなり、はっきりとした今度こそ!のデータ添付で再発表したら良かったじゃないか。
そういう風に小保方博士の立場も擁護するような対応しておけば、小保方博士も体調崩したり弁護士立てざる得なくなる必要もなく、笹井博士の悲報を聞く事もなかったのではないのか・・・
とどうしても思ってしまう。
疑惑報道が出た頃から思っていた事だけどさ。
もし将来、STAP現象ありました!
ってよその国の研究者が発表したら(だって、目のつけどころ、発想のヒントは与えてしまったのだから誰か絶対研究するよ)、特許主張も第一発見者の栄誉も小保方博士にも理研にも与えられないだろう。
もう事はされてしまった後だからどうにもできないけど、もし、本当に上記のように将来証明されたら。
日本は、いや報道各社とそれに乗っかって騒いだ日本人、それと再実験結果も見ずに捏造と断定した識者とやら、個人に責任をおっかぶせて、国連携?の施設だかなんだかの指定確保やら保身に汲々とした理研が、あたら優秀な人材を2人も潰した事になる。
それも、お1人はこれ以上ない悲劇的な方法で。
別に小保方博士を絶対に信じている!と言う訳ではないのだけど、当初の報道騒ぎから違和感を覚え、疑惑報道からは不自然さを強烈に感じ、報道の仕方や番組での芸NO人の本末転倒コメントや犯罪者でもないのにコントの材料にしたりとか、なんかどうしてでも小保方博士を潰したい!!と感じられてしまってどうしようもない。
一番不自然さを感じるのは理研だけどね!
そして、とうとう日本に誇れる笹井博士まで失ってしまった。
この先の再生医療、私も年が年だから期待している!面も多分にあるけど、STAPのあるなし関係なく、博士の無念さ、残念さ、憤りを思うと・・・ね。
ほんとに悲しいです。
乱文ごめん。