2010年07月26日

数学的にありえない

二本目gremz発芽384日目 

数学的にありえない(原題:Improbable)
アダム・ファウアー
文藝春秋


この本を読んだ感想の一番は「驚き」だ。

ストーリーとかお話に驚いたのではない。
お話の核になる考えに見覚えがあったからだ。

「数学的にありえない」が本国で発刊されたのが2005年。
見覚えがあるもう一方のお話の発刊は、2000年。

どちらも非常に科学的な論法で攻めてくる。

片や生物統計学者
片や認知神経心理学者
理論を唱えている学者の設定はそれぞれ上記だが、両作の著者にどこからこの考えを得たのか聞いてみたい気がする(笑

そうなんです。
見覚えがあると言ったのは、前からお勧めの物語

神の系譜 竜の封印(西風隆介著)から始まるシリーズなんですよ。

特に「竜の時間」2編(2003年刊行)の骨組みに通じるものがある。
もちろん、両作には違いもある。
一方は、確率論から生じる画像が”見える”のだが、竜の方は幾多の存在しているモノが”見える”って感じ・・・だったかな?
ただ両方とも阿頼耶識を通じて、というのは共通している。

情報のソースが同じなんですよ。
(ただ竜の方では、このソースは火鳥先生の理論なんだけど、それでは説明しきれない能力の片鱗を時々マサトは見せるよね)

脳波のシータ派や気功師の脳波とか竜シリーズで出てくるのと同じ事例が出されているし。
物語の土台を支えるデータがどこかで聞いたヤツだ、という感じでした。
竜シリーズの初出の方が早いので、前からのファンとしては安心しましたが。(笑

なんにせよ、阿頼耶識というものに注目すると同じような理論が導き出されるのかな?
と思った次第。

そうすると、火鳥先生が「脳学者だったらたどり着ける理論ですが、こういう観点から考える学者はいないでしょうから、多分僕以外にはいないでしょう」的な事を物語中で言っていた様な気がするけど、御注進したい(笑

西風隆介さんにファンレター出そうかなぁ(笑
こんな本がありますけど知ってらっしゃいますか?って(笑
余計なお世話か。
いや、とうに知っているか^^;



「数学的にありえない」は、
最初のうちは確率論の話とか出てきて、かなり読むのがしんどい。
私には数学的な頭がないので^^;
斜め読みしちゃいましたヽ(´ー`)ノ

でも確率論を説明するのに引き合いに出される歴史のエピソードとかロトくじ、サイコロの話とかは面白かった。
日本のロトくじにも応用できる計算方法だと思いましたね(笑
してませんが(爆)

で確率論の計算式に耐えれ(読み飛ばせ)ば、後はハリウッド映画的な展開になります。
特にナヴァという女性が重要な役割を果たし始める頃からは、一気読みです。
ドキドキのジェットコースターで、本を置けなくなります。

向こうの作家というのは、映画化とか念頭に置いて書いているのかなぁ。
たまたま私が好む小説がそういう傾向だってだけなのかなぁ?(笑

図書館へ行って、1冊だけ借りたんじゃ、後で1冊だけ返しに来るのは効率的じゃなない!と思い、適当に選んだ本(上下2冊)だったが、思わぬ体験をさせてもらった。

面白いですよ。
エンターテイメントという点では。
私はナヴァのファンになりました。(笑

しかし邦題。
「ソウルコレクター」も「The broken window」もなるほど!、と思ったけど、「数学的にありえない」ってのは・・・
なんかなぁ・・・
原題は単に「ありえない」と言う意味なんだが。
数学的に、とつけちゃうと・・・うーん、である。
ただ単に「ありえない」じゃぁ読書心も刺激されないし、数学に興味を持っている人も取り込めないのは分かるんだけど、やっぱり、うーん、である。

  

竜シリーズのファンの方も一度読んでみてはいかがでしょう?(笑
未来が”見える”という点については、私はこちらの理論の方が納得できました。
ただ、それ以外の画像化する”見える”に関しては・・・
竜の方が納得できるかな。
矛盾しているけど(´・ω・`)

どちらにしろ、お話のふくらみとか期待感は竜の方が断然上です。
私にとっては。

ただ・・・映画化って点では・・・

竜は無理ですね・・・(´・ω・`)
歴史部の話をばっさり切らないとダメでしょう・・・
商業映画だったら特に・・・
でも歴史部の活躍が物語の重要な要素なんですよねぇ。



ラベル:ミステリー
posted by 葉山猫 at 00:00| 神奈川 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 本 活字 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。