2006年06月03日

みっともない

最近あまり聞かなくなった単語かな?
今話題になっているスギ氏と和田氏の問題だ。

和田氏の略歴から。
東郷青児美術館、松濤美術館審査委員
2002年「第25回安田火災東郷青児美術館大賞受賞展
という事は受賞しているのかしら?
受賞しているとしたら、どの絵で受賞したのかねー
1987年にイタリアでも絵画展してるね。
武蔵野美術大学の非常勤講師・・・
おぉ・・。
今武蔵美のサイト見たら、掲載されていた絵のリンクが外されている。
2点あったけど、どちらも今問題にされている絵。
「想」「腰掛ける女」
という事は、あれが自分的に代表作だったんだねぇ・・・


TVでしか作品見てないけど、あれは誰がどういっても盗作でしょう。

よくぞあそこまで臆面もなく、まんま描いたと思う。
構図も色合いもタッチも全て同じ。
ある意味その根性を賞賛したくなる・・・
いや、嘘です。
「ここら辺が違ってますねぇ」等のコメントがTVでされているが、あんな違い、違いの内に入らない。
おへそがお茶を沸かすわっって位の違いである。
はっきり言ってやる。
違いなぞない

多くの人がいろいろ言ってるので、弁護できないかなと考えてみたけど・・・
ダメだったヽ(´ー`)ノ

 ↓


「同じ場所へ行った事がある」
「同じインスピレーションを受ける事だってあるのだ」
「同じものを見れば、似た結果になることもある」


等と仰っているそうですが・・・

である!

と言い切る!

TVでは盗作って断言すると問題があるのか?という感じで奥歯に物の挟まった、というか非常に無理のある言い方で上記和田氏のコメントを紹介していたけど・・・


私は以前美術短期大学で教えを受けたことがある。
(武蔵野にある短大だ。わははは)
結局下手の横好きだったという事が分かり、周りの才能を見て挫折して中退(本当は放り出して除籍)しちゃったけどね。
(ちなみに専攻しようとしたのは絵画ではありません)

それで言うんだけど、もし同じ対象物を見て同じものを題材にするのでも、私の経験(今までの知り合いのやり方も含め)では極力人と同じものにはならないようにするのが創作活動を行っている人間の心理だと思う・・・
まぁ普通は自分なりの考えで周りを見ずに創作するけど。
(自分のプライドもあるけど、作りたいものを作る、ただそれだけ。って感じだから。)

仮に、ある人の表現方法を見て非常に衝撃を受け、まさに自分が求めていた表現方法である、もうこの表現方法が頭から離れず自分の作品を描いて(作って)いてもこれ以外の表現方法を思いつけない。

というケースがあったとしても、構図を変えるとか、題材を異なる分野のものにするとか、色合いを変えるとか、もーとにかくなんとかして自分のオリジナリティを出そうとやっきになるはずだ。

そしてその葛藤は結構大きな自分にとっての」問題になる・・・
そもそもこういう葛藤を意識した段階で、もう自分にとってアウトなんだよね・・・
だから、あんなあっけらかんといろいろコメント言えないと思うけども。
あー、盗作の年期入りすぎちゃって麻痺しちゃってたか・・・


美術界ではある時期似た様な技法・題材が流行って?、何々ブームって言われる時代を構成する事があるけど、必ず自分のタッチは出るものだよ・・・
今回みたいに両氏の絵の縮尺を同じにして重ね合わせたら、主要構成物の位置や輪郭がまったくぴったし!
という事にはならない。
絶対ならない。
フリーハンドで描いていた、という事にもならない。
盗作というより、トレース、模写だね。

100万歩下がって、世の中には同じ感性を持っている人間が複数いてもおかしくないから、地球上のどこかで同じ表現方法を「自分で」開発して「お互い知らずに」使用していた場合でも、あのようにまったく瓜二つの作品にはならないはずだ。
同じ感性を持っていても偶然に作品としてあそこまで同じになるには、同じ場所、同じ季節、同じような精神状態、対象物が流動的なものであれば同じ時空間で、「それ」を見なければ・・・
そして同じだけの技術力。
イメージ絵画だったら、技術は別として想像の中で結果が似たものになるという可能性もあるにはあるけど、それで何十作品もあそこまで似たなら最早オカルトの世界


だから、和田氏のコメントは嘘!って思う。
スギ氏の作品を見てるの認めているし。
1万歩下がって、悪意の存在無しに和田氏がスギ氏の作品を見て触発されて作画したとしたら、大ファンであると告白したスギ氏になんか言うんじゃない?
なんせ何回も会っているのだもの。
自分が画家である、貴方の絵に触発されましたと告白しなかった(できなかった)のは、やはり負い目があるからでしょう、と言わざるを得ない。
見せてって言われたら見せられないよねー
あんなにそっくりじゃ。
スギ氏のコメントの方が自然だよ。


報道されているスギ氏に対する過去の行動を見ても、確信犯としか思えない。
1987年のイタリアでの展示会以降に始めたんだろうけど。
おまけに指摘されてからの行動も情けないったら。


余分だが、この報道以前に村上もとかさんの「メロドラマ」っていう漫画を読む機会があった。
その中で、まさにこれを思い出させるエピソードがある。
ただ異なるのは、目撃した1作だけに触発されて、その後の自分の作品は表現方法を借りてはいるが題材・構図等は全てオリジナル、という設定だった。
(目撃した作品の扱い方に関しては、受け取り方はいろいろだろうけどね)


しかし
芸術選奨文部科学大臣賞」(第17年度)← 受賞理由はここから。
がっかりだよ・・・

どういう団体・人たちが選考しているのか?
誰にせよ、和田氏を推薦?した人(達)ってのは、「絵画で誰がいい?」って聞かれる(依頼される)くらいだから、絵画の世界に詳しい人だよね。
(まさか文部科学省所属のそこらの誰かに、「最近評判になった絵画展主催者でまだ賞取ってない有名所って誰だ?」、とか聞いた訳ではないよね)

国の組織の名前を冠した賞を送るんだから、海外の絵画動向もちゃんと掴んだ上で授与していると思ったよ・・・
国内だけでしか活動してない人を評価しての賞の授与というのももちろん有りだし、むしろ評価して欲しいけど、絵画とかは(まして洋画)は国内だけが土俵じゃないんだから注意して欲しかったなぁ。

海外での評価はどうだ?ってことじゃなく、今時国内の事しか知らない閉じた世界に生きる識者(選考者)が問題って事を言いたい。
・・・たった1名が調査・選考している訳でもあるまいに・・・

アルベルト・スギって人が無名の片田舎のおじさんで日曜画家ってなら分からないでもないけど、少なくともイタリアでは有名な画家みたいだし。
イタリア国内での何か権威ある美術団体の責任ある地位についているみたいなコメントを聞いた気もするし・・・
アルベルト・スギ氏のサイト(イタリア語だけど(泣))


実際今回発覚したきっかけは、匿名の告発文書でしょう?

選考団体の関係者か、誰かの身近にいた人か、受賞を知ってから気がついた善意の第三者か知らないけど、確実に国内にアルベルト・スギ氏の作風、作品を知っていた人がいる訳だよねぇ・・・


海外で修行中の日本人達・・・
嫌な思いをいているだろうな・・・

スギ氏の下に6万件に及ぶ日本人からの謝罪メールが行ったという。
ちょっと救われた。
(迷惑だろうけどもね^^;)


「モノマネ猿の国、ニッポン」っていうフレーズを最近聞かなくなったなぁ、と思っていたらこれだもんなぁ。
本人はもっての他だけど、選んだ人達!
情けない。
関係者の潔い行動を期待するのみ。


ラベル:犯罪
posted by 葉山猫 at 23:28| 🌁| Comment(3) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。

製作物には本歌とりがあるとはいうものの、それを自分のモノだと出してしまう神経に驚いてしまいます。
私の家もちぎり絵をしているのですが、つい先日もその生徒の一人が、先生の作品を自分のモノとして、別の先生が主催する展示会に出展してして、先生が驚いて主催者側に文句をいう事件がありました。
すぐさまその人間は、主催者側から破門を言い渡されましたが、なんとも平気な顔をしてまたのこのこと先生の前に姿を現すという…やれやれです、まったく。

和田氏に関しては過去のことまで穿り返されていろいろと言われているようですが、どこまでがホントなのでしょうか。
でも火のないところには…いいいますし、なるべくしてなったというところでしょうか。
私も絵を描いたりするので、こういう事件にはホントに腹が立ってしまいます。
Posted by 白くじら at 2006年06月06日 23:23
おぉ!
白くじらさん、絵を描くんだ!!!

そういえば!
ブログのお薦めマークのくじらさん、自作だって書いてありましたね!
いいなぁ!!
いいなぁ・・・
いいなぁ・・・・・・(しくしくしく


お弟子さん(生徒さんか)、平気に顔だしたんだ・・・
ふへー・・・
私だったら、引越し考えるよ・・・
(あ!近々引越ししますがこういう事実はありません!)


和田氏の件に関しては、
気持ちはわからないでもない気がする。(もちろん勝手に想像しているだけですが。行為を肯定している訳ではもちろんありません)
美術短大を才能がなくて除籍した人間に、気持ち分かるかも・・・なんて言われちゃったらもうお終いだねー。
スーギ氏(伸ばすのが正解みたいね)が言っていたが、
「私は彼を告発しようとは思っていない。もう充分に報いは受けた。『彼の画家生命は終わった』」
はぁぁ・・・
バ○だねぇ・・・


でも、これだけ長きに渡って『模写』し続けて、画壇に発表し続けて「誰も」告発しなかった(表沙汰にならなかった)っていう事実がもっと奇奇怪怪・・・
厚顔無恥
破廉恥漢
和田氏よりも画壇関係者が。
Posted by 葉山猫 at 2006年06月07日 01:17
「盗作」ってTVで言い切れない、って書いたけど理由が分かったようだ。
(これもTVの受け売りだが)

Q:盗作って誰が判断するのですか?
A:裁判所です。

なるほど・・・
本人が「盗作」って認めない限り、告発側か裁判所で認めない限り、他者が断言してはいけないのね・・・
Posted by 葉山猫 at 2006年06月07日 01:24
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