2006年08月28日

模倣犯 − 記憶に残る本7

「模倣犯」 宮部みゆき 小学館
(今は文庫本もあり)

いろんな意味で記憶に残る本。

宮部みゆきさんって人は、どうしてこう、人の気持ちをまさにその人が書いているように書けるのだろうか・・・
それだけに・・・救いがない。
でも、まーお奨め。

宮部ファンはやはり読まないと!って本ですが、日常自分にも起こり得る犯罪、事故、そして犯罪者の身内になったら自分だったらどうするだろう?という想いを描いた事がある方は読んでみるといいかも・・・


このブログでは、誰でも知ってそうな本、映画でもネタばれしないように書こうと努力しているんだけど、この本に関しては一部書いてしまう。

普通は知りえない犯人側の、というか疑いをかけられた人側の家族の叫びが聞こえてくる。
犯人側の心理描写等は他の小説でも書かれたりするので、私は主人公の一人である犯人側の心の動きより、回りの市井の人々の心の声が私の心に響いた。



し・か・し!
映画は!!!!

私はジャニーズもSMAPも特に好きでない。
(ト、TOKIOは・・・・好き・・・てへ)

んでも、ナカイ君がどのような演技をするか興味があったのでTVで見たのかな?
わざわざ。

・・・
・・・・・・

はぁ〜〜

最後のシーン。
あれ、何?!

バカにしているとしか言いようがない。
原作では最後の最後が読者にカタルシスを味合わせてくれる場面なのに!


真面目に作ればかなりいい線いく映画にできると思うのに。

これが・・・ハリウッド映画だったら・・・・
いい役者なんか使って、途中の心理描写や人間関係、最後なんて法廷じゃないけど、めちゃくちゃ緊迫感のある対決シーンに出来て、結構いい線いった映画になったと思ふ・・・



ただ、原作側も諸手を上げて面白い!とは言えない部分もあった。
なんか若干の消化不良?、物足りなさ?、すっきり感がしない? という読後感が残ります・・・
これは、読んでいる最中からも感じてたかな??


宮部さんの作品にしては、私は犯人側の心理にリアルさが足りなかったような気がする。
もうちょっとなんだけど・・・
普通の作家さんのミステリーレベルには到達しているんだけど・・・
宮部さんだから・・・・←過剰期待

そして、週刊誌の連載だったせいもあり、背景描写がくどく感じられた部分があった。
こういうのって、手直ししないのかな?
している雰囲気もあるんだけど、やっぱりリズムが滞る。

それと、共犯者の家族の女の子が出てくるんだけど、彼女のたどるストーリーもなんか・・・
いまいち説得力がなかった・・・
特に最後が・・・


普段は宮部さんの作品は、ただ感じるままに読めば、犯人、糾弾する方、周りの脇役?の気持ちにすんなり同化できるんだけど、これはねー・・・
ちっと脳内補完が要りました・・・


それにしても映画の最後・・・
ナカイ君も思ったより健闘していたが・・・

あの最後はないだろ、あの最後はっ!
よく宮部さん許したな・・・



2001年4月20日初版


ラベル: 映画
posted by 葉山猫 at 23:42| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 本 活字 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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