2006年10月13日

剣客商売 - 記憶に残る本12

部屋が古着屋のようになっている私です。


剣客商売シリーズ 池波正太郎 新潮文庫



古着屋はヴィンテージとか言うと別だが、現代の感覚ではなんか古びた汚らしいイメージを(私は)持ってしまう。
が、時代劇小説の受け売りをすると、江戸時代には一般庶民、つまり私のような者が買いに行くお店だったようだ。

一般庶民は、中々におニューの着物を新調する(ん?二重語か?^^;)という事はなかったらしい。
又買うにしても反物で売っているから、おニューの場合は、当然自分で縫うか仕立てを頼むものらしい。
・・・大変である・・・



そ れ で


池波正太郎さんである!


時代劇を好きだと言うなら、抜かしちゃぁいけないでございましょう!


この剣客商売シリーズは何回も読み直している。
同じ作者の鬼平犯科帳シリーズは、何故か今まで読み直さないというのに。


この人の文章はいいなー
簡にして潔。


もうちょっと言うと(簡にして潔じゃないなぁ^^;)
厳しさの中の朗らかさ。
朗らかさの中の哀しみ。
哀しみの中の無常。

のどかで厳しい。


どだい、人間の起こす事件なんか同じ事。

恨み
妬み
好奇心

なのに、小話(短編)も多いんだけど、一話一話が異なる情感を持っている。
最後には主人公が勝つ!と判っていても、ついついどう決着をつけるのだろう?とか、ただ登場人物の心を思っていう内に読み進んでしまっている。

池波正太郎さんの事を「稀代のストーリーテラー」と形容した方がいたが正に!その通りなんろうなぁ。
(悪者にされている田沼意次の別の姿にもお目にかかれるよ^^)


又登場人物がいい!

「なんですよう」
「はあい」
「あい、あい」
秋山小兵衛(主人公)の40歳年下のお嫁さんの口調である。


いい味だしているんだよねー♪

味といえば・・・

食べるシーンが度々出てくる。
それが、
まぁなんと
とっても
食欲をそそるのよ!

煮立った鍋にイノシシの脂身を入れておき、千六本に切った大根を入れてそれをハフハフしながら食べる、とか
根深汁(長ねぎのお味噌汁らしい・・・)とか
鴨肉を使った料理
アサリを使った料理
軍鶏鍋


もーーーーー!
食べたいっ!!!!!

である。

めちゃくちゃ美味しそうに食べてるのよ!
小兵衛が!
大治郎が!
お酒もおいしそーーーー!
なのよ! (はぁはぁ
あぁ日本酒、燗で飲みたくなってきた・・・



んで
前にTVシリーズになると云うので、ワクワクして第一話を見た。

・・・
・・・・・・
はぁ(ため息


以下、袈裟切りで斬って捨てるけど、本の登場人物の形容になるので一言。
(単に鬱憤はらしたいだけだったり♪)

主人公 秋山小兵衛 藤田まことさん
うーん・・・(斬ったけど寸でのところでかわされた)

秋山小兵衛は、小柄で、パッと見ると品の良い好々爺に見える、という形容が度々出てくるんだよねー・・・
まず身体の大きさで×でしょう・・・
藤田まことさんは大好きな役者なんだけど・・・
さすがに剣戟場面は他の人と違って決まっていたけど・・・
だけど、仕事人シリーズやってた頃に比べると、剣がビシッと止まってなかったぞ・・・(動きを止めた時、刀が揺れたわぃ)
悪戯好きだけど、パッと鋭い目付きをする、とか、外見以外は藤田まことさんでいいんだけど・・・


主人公 秋山大治郎 山口馬木也
・・・
・・・・・・
とぉっ!(真っ向唐竹割り)

父親の小兵衛の二倍はあろうかという体格。
又、剣一筋で15の年から親元を離れて剣の師匠と共に修行をしてきた。
という設定。

登場した頃はあまり口もきかず、味噌汁をうまそうにすする描写位しかない。
剣以外世間知らずで、酸いも甘いも噛み分けた小兵衛を呆れさせたりするのだけど、それが又いいのよ。
そして、それが段々と・・・
朴訥で精悍!でもやっぱり小兵衛の息子♪っていうイメージなのに・・・

なんだのに!
この役者さんじゃだめだめ!
どう見ても、思春期もその後も剣の修行一筋にきた!に見えない!
そもそも侍に見えない。
せいぜい、書生か医者の卵。
がっかりだぜぃ。


佐々木三冬 寺島しのぶ
えぃっ!(小手)
寺島しのぶさんは、良い女優さんだと思うけど・・・
あくまでも「女」なんだよねぇ・・・

佐々木三冬は、女だてらに剣が強く(道場で師範格)、普段は男言葉に若衆髷、若衆姿で胸を張って外を闊歩し、町娘が「美しい若侍」と思って恋患いしてしまう、というお話もあるのに・・・
駄目である(´;ω;`)

世間知らずで生一本、だけど、非常に女らしい内面も持っている。
お嬢様育ちだけど、幕府のある大立者の妾腹でもある・・・

凛々しくて美形、上品なのに強情ッパリ、だけど無垢、でないと。
あ、もちろん男性に見えない事もない、って感じでないと!
んで、
ある事柄からは女装?するようになるんだけど、普通の江戸時代の姿ではない。
その衣装も似合う女優さんでないと・・・

私の数少ない芸能人リストからすると・・・
今だったら、柴咲コウ・・・りょう・・・あたり?

あ、それに番組中の寺島さんの(知り合いかっ)着付け。
なんかやぼったくなかった?
胸のあたり。
襟元を詰めすぎなのか、胸が大きすぎたのか・・・?
やぼったくてしょうがなかったよ・・・


おはる(小兵衛の奥さん) 小林綾子
たぁ!(面)
この女優?さん知りません(ごめんよっ
でも、だめだめです。

まず、小兵衛の40離れた年若の女房はお百姓さんの出である。
小兵衛の家の小女(家事雑用をする?)に来て、小兵衛とむにゃむにゃになって嫁になるのだが、大地の様な娘である。
土の匂いがしなくっちゃぁ!
(でもちゃんと年の離れた亭主に焼きもちをやく・・・♪)

この女優さんは、どう見ても町娘。
ただきゃんきゃんと騒いでいるような・・・
先に書いた口調が似合う様にしてくれなくちゃ・・・

小兵衛の厳しさを和らげてくれる存在なんだよぅ!


・・・他の役者は覚えとらん!



ついでに第一話について(第一話しか見とらん
うぬっ(正面袈裟切り)
はっ!(返す刀で胴切り

あれとそれの二つの話をくっつけちゃってさぁ・・・

あのさ
池波さんの話は、それぞれの最後の一句までがお話なんだよ・・・
それがどんなに短いお話でも・・・

最後の、
セリフ。
もしくは情景描写。
さもなくば他の何か。

すべてが絡まってある想いが立ち上って「完」となるのよ。


やすっぽい話にしちゃってさぁ(怒


ふー・・・
人気のある原作だから、映像にするのでしょう?
何故原作どおりに作らないんだろう。
せめて味わいだけでもさ・・・


それはそうと
誰か実験的でもいいから、本格的な時代劇作ってくれないかなぁ。
時代考証もちゃんとして。

女房は、鉄漿(おはぐろ)つけて♪眉剃って♪
(怖いかな・・・^^; しない女性もいたらしいけど。
むっか〜〜〜〜しの白黒の邦画で(羅生門?違うか・・・)まさにこの鉄漿つけて眉剃って、の女優さんを見た記憶が。ど迫力!
私は結構色気を感じたけどなぁ・・・
子供だったけど・・・)
腋毛もはやかして♪
(池波さんのお話には結構男女の絡みのシーンが出てくる。
それによると・・・
昔は腋毛に欲情しちゃったりしたらしい・・・今もいるかも知らんが・・・)

そんなこんなで・・・



家宝である!!!!




これはまだ手に取ってないのよねー・・・
今まで自分で料理ってあまりしなかったから、レシピ載ってようがなかろうが食べれなくちゃ欲求不満が募る!って事で。
でも・・・今度買おう!♪ (料理に目覚めた奴


しょーがない・・・これも載せたろ・・・


あ!
このシリーズの前に、加藤剛、山形勲の剣客商売が放映されてたのね!
加藤剛大好きだったのよーー!♪
加藤剛の大治郎・・・いいわ!いいわーーーー!
山形勲の小兵衛も良さそーー!
うんうん!いいかも!!!

1973年かー
DVDでもビデオでも出ないかなぁー(泣


posted by 葉山猫 at 03:33| ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | 本 活字 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは

葉山猫さんのご意見に全面的に同意いたします(*^^)v

私も「剣客商売」は何度も読破しています。と言いますか、池波先生の作品はほとんど繰り返し読破しました。

キャスティング、って、本当に大切ですね。最近は、どう見てもミスキャスト、というのが多くて嫌になります。時代劇の役者さんは現代劇に出てもサマになりますが、逆はありませんしね。

細かなことを言えば、お百姓の娘の手がキレイだったりするのも許せませんし、垢抜けているのも有り得ません。でも、時代考証に忠実だと、視聴者には受け入れられないのでしょうね。東映の時代劇を観て育った者としては寂しいものがあります。

それにしても、葉山猫さんが実によくご覧になって正確に分析していらっしゃるので嬉しくなりました。とても参考になりました。
Posted by poohpapa at 2006年10月14日 19:58
こんばんはーー!

池波先生のお話はいいですねー
私も歴史上の人物を描いた作品以外は読みました。(結末分かっているの嫌なんですよ・・・^^;
梅安の最終話読んだ時は、「えぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜!!!!!ここで終わりぃ?ーーー殺生な〜〜〜〜〜!」
でした(´;ω;`)

キャスティングは大事ですよね!
中には「え?」って思っても、見ている内に気にならなくなってくる場合もありますが、これは・・・駄目でした・・・_| ̄|○

正確な時代考証は無理ですかねー (泣
前に題名忘れましたが、TV番組で女性が主人公の時代劇中、亡くなった人の枕元に立てる屏風が逆さに立ててあったので「おぉ!!」とか思って一発で好印象持った覚えがあります。
(時間の都合でその後見れませんでしたが)
日本の文化も伝えられて一石二鳥と思うんですけどねー

>時代劇の役者さんは現代劇に出てもサマになりますが、逆はありませんしね。

ですです!
Posted by 葉山猫 at 2006年10月15日 00:10
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