2006年12月25日

眠れない夜の時代小説 独り言

昼迄寝てしまったバチがあたったのか、目が冴えて眠れない私です・・・

相方からは泣きのメールが入って来てます・・・
がんばれ!
世間のサンタクロースのおじさんになるんだ!
帰ってきたら得意のマッサージしたげるから!



最近読んだ本の著者(敬称略)

鈴木英治
杉浦日向子
荒崎一海
藤沢周平
山本一力
牧秀彦
庄司圭太
白石一郎
ジェフリー・ディーヴァー  (あ、これ時代小説じゃないや^^;
篠原烏童          (これは、漫画だ^^;


荒崎一海さん・・・
前に記事にした方です。
うーん・・・
5冊読んで、大分硬さが取れてきました。
だけど、なんというか行き先が読めない。
いや、お話の「筋」の行き先が分からない、というのは、良い意味で期待できるものなんだけど、それ(筋)とは別のなんかもどかしさがあるなぁ・・・


牧秀彦さん
4冊読みました。
今やはっきりと主人公は誰、ってのが分かりましたが、これも・・・
なんかすんなり手放しで誉めれなくなったなぁ・・・
うーん・・・
読んでてなんかスーパーマンを思い出すんだよねぇ・・・
後、細かい注文も出てきたし・・・
うーん・・・
僭越だが、良い設定だと思うんだけど・・・


まぁ、最後まで?お付き合いするつもりですが。

しかし、この二作品の描き方、って言うか、剣の扱いが両極端で面白い^^

何がかってーと、
一方:
人を斬った後は必ず剣を研ぎに出す。
何本も持っていて、目的?別に差して出る刀が違う。
上から賜った剣でも断りをいれて、武具屋で柄の仕様を自分に合わせる。
剣の造りにも詳しい、詳しい。

一方:
自分は丸腰で、戦いの場で相手の剣を奪ってばったばったと人を倒す。
(要するに剣の種類や使い勝手は関係なし)
使った後は剣を放り出す。

これ・・・
後者の作者さんの方がプロフィールには、実際に武道をたしなんでいる(結構腕前は上)と書かれている・・・

分からないね〜?^^
エンタテイメントだと割り切っているのか、実際、武器によってそんなに差はないですよ、なのか・・・
一方、武器に詳しくても武道(実用的使用方法)は知らず、なのか、素人の女子には分かりませぬ・・・
ただ・・・
私の好みにしか過ぎないんだけど、嘘は嘘って分かった上で読みたいなぁ・・・
(こういう時に後書きを頼りにしたいのだが・・・)
   
まぁ、両極端の扱いの読み物を同時進行で読めたのは面白かった。



杉浦日向子さん!
好きです。この方^^
亡くなられたのが本当に惜しい・・・


白石一郎さん
古本屋さんに薦められて、1冊だけ購入。
「包丁ざむらい 十時半睡事件帖」
んーーー
文章や景色は一番読みやすいんだけど、解決の仕方が・・・結末が・・・
こういうのもありなんでしょうけど、私的には・・・
TVシリーズにもなったんですよ、って店主さんに教えてもらったけど、きっとこの作品だったら、原作にはない主人公(十時半睡)の行動をいろいろ脚色して前面に出したんだろなー、と見てもいないのに勝手に想像。
(だって原作のままだったら、主人公の立場、昔の「大奥」の岸田今日子さんのナレーションと同じ。みたいな。(合掌))

庄司圭太さん
「白狐の呪い 岡引き源捕物控」
上記、白石一郎さんを除いて一番文章がつらつらつらって読めた。
背景も程よく、雰囲気もこなれていた。
けど・・・
事件の設定が・・・
うーん・・・
1冊しか読んでないけど・・・ 

結末を書くのはポリシーに反するんだけど、この結末って・・・
安易。

現代に置き換えたら、犯人と被害者はXXXXXって・・・
結構特殊よ?
なんかなぁー・・・
キズが付いた原因(使い方)も具体的に書かれてないし・・・
あのー・・
そういう道具ってキズが付かないようにとことんケアされていると思うんですけど・・・
用途が用途ですから・・・

私は、南原幹雄さんの「付き馬屋 おえん」っていうシリーズ(昔山本富士子(陽子さんでしたー2006/12/25訂正)さんだったっけ?で、TVシリーズありましたよねー)も結構好きで読んでいるんだけど、こっちの方がよっぽど説得力がある^^;
吉原の掛取り屋の話だから、閨の話や「ほんとか!?」っていうテクニックの話が一杯出てくるけども^^;

って書けば、白狐の呪いがどんな筋立てか判ってしまう方がいると思うけど・・・^^;

って事で、偉そうなことを書いちゃうけど、文章や雰囲気(表現力?)はオッケーなんだけど、お話(設定、謎解き)がいただけません。
そういえば、主人公の妹がなぜ、そういう立場に陥ったか、って説明がなかったなー。


今回拾い物!って思ったのは、
山本一力さんと鈴木英治さん!

山本一力さんは、以前私が週刊文春の愛読者だった頃、エッセイが始まり、文章の面白さとご家族、特に奥様が好きになり楽しみしていた文章を書いてらした。
(文春はさー・・・3年位?前に文春の記事(時事問題や事件記事)のトータル方向(こんな言葉あるのか?)を決める人間が変わったのかなー・・・それまでの記事の雰囲気とガラッと変わってしまったよ・・・それから読まなくなった。)

なので、山本一力さんはいつか読みたい作者さんだった。

期待を裏切りませんでした!

「損料屋喜八郎始末控え」

主たる主人公を始め、まだちょっと雰囲気が物足りないっていうか、(これがシリーズだったらオッケーって範囲なんだけど、どうなのか・・・)読者にも主人公の胸の内が分からないって感じだけど、荒崎一海さんのお話みたいに頁をめくり返すって分からなさとは違う。
得たいの知れない主人公に興味を持つって感じ。

ただ、これがシリーズ物にならずに一発ものだと、ちょっと、いや大変かな?物足りなさが残るなぁ・・・(登場人物に対して。特に主人公。もっと知りたいっていう・・・)

もう1冊買ってあるから(町人物なのでまだ読んでない。今の気分では^^;)乞ご期待!って感じかな?^^

文章とかひっくるめ、本全体の感じは私は満足でした^^


鈴木英治さん
私最初この方の本を手に取った時(あ、今回上げた本は全部正規の本屋さんで購入)、

「賞の名前にもなった人の作品が・・・新装本?こんなの書いてた?」

って思いました・・・

そうです・・・
私は吉川英治さんと間違えてしまいました・・・^^;
や!一瞬ですよ?
一瞬!^^;

面白いです。
いろいろ言いたい事や物足りない所も若干ありますが、人物が魅力的です。
私は、主人公の敵役の悪役に心惹かれています・・・

「口入屋用心棒」シリーズ
現在3冊読了。

久しぶりにシリーズの続きをなんでまとめて買っておかなかったのか!、とちょっぴり思った作品でした。

んーーでも、やっぱり思い返すとちょっと唐突さが・・・
口入屋の主人が、相手が浪人でもいきなり婿に!って思うかなー・・・

でも、脇役も活躍してきたし、なんか惹かれる物がある・・・
続き読も!  
お手並み拝見♪


しかし・・・
池波正太郎さん
藤沢周平さん
柴田連三郎さん (眠狂四郎!大好き!
山本周五郎さん(あまし、のめり込めなかった

みたいな、読み始めたらその世界が眼前に!っていう程の文章の引っ掛かりの無さっていうか、登場人物(誰でも良い)にどっぷり肩入れできるとか、「文章力」っていうのか「表現力」っていうのか(一緒の事柄を指しているのか?)、いままで当たり前に読んでた文章っていうものが、こんなに千差万別って言うのに驚いた半月でした・・・

文章を売って生活している方々でも、池波正太郎さんとかの文章に追いついていないんだー、っていう驚き。
表現力とお話の筋、そしてもちろん登場人物の魅力。
むづかしんだねー。

いや、私今まで本て(フィクションね)、お話の筋(だけ?)が問題だって思っていたんですよ・・・

ミステリーだったら、ミステリ、謎の設定が鍵!だとかね・・・


文章(文章力)そのもので、本(作品)全体がこんなに違うとは思わなかったですよ・・・
今更ですが・・・
(いや、これだけ文章を生業にしている人で高低があると思わなかったんですよ。系統が違う宮部みゆきさんなんかも時代物書いているけど面白いし。宮部みゆきさんで面白い面白くないってのは、完全にお話の筋の問題ですから)

今まで読んでたのが翻訳物が多かったせいかなー。
(日本で翻訳されるってのは、本国でも評判が良かったって本ですよね・・・)
あ、でも、今までにもたまに読みづらいとかで訳者の好き嫌いはあったな・・・
それが文章力か・・・


う−ん
最後にきっつい感想を書いちゃったみたいになったけど、いろいろ「ふ〜む」と感じ入った時を過ごせました。

ありがとうございます。



最後に
鈴木英治さんの「口入屋用心棒」シリーズの表紙の絵、多分、前に記事にした宇江佐真理さんの髪結い伊三次シリーズの3巻目?の表紙から描き始めた方だと思うけど、宇江佐真理さんのシリーズには合わなくて不満があったけど、口入屋用心棒シリーズには合ってる^^


ラベル: 時代劇
posted by 葉山猫 at 03:42| ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 本 活字 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます

葉山猫さんの評論を拝読して、少しは読書の幅を拡げたい、と常々思って、いえ、思わされています^_^;

私は、池波正太郎さん一辺倒で、繰り返し読むだけですので・・・。というか、他の小説家の作品を読んでも、池波さんと比較してしまうのではないか、比較して結局ガッカリするのでは、と決め付けてしまっています。読んでから考えればよいことなのに・・・。

あ、「付き馬屋 おえん」って、私が観ていたシリーズでは山本陽子さんがおえんを演じていました。私は作品も山本陽子さんも大好きで、毎週欠かさず観ていました。池波正太郎さんの「仕掛け人」シリーズに通じるものがあって、毎回「ホロリ」とさせられていました。

勧善懲悪だけでは味のある時代小説(ドラマ)にはなりませんモンね。人情が絡んでこそ、だと思います。ただし、作品に描かれた「人情の機微」が解かるためには「そこそこの苦労」をしていることが必要です。私も、もっと苦労をしなければ・・・(汗)
Posted by poohpapa at 2006年12月25日 06:05
おはようございます^^ (こんにちは、かな^^;

>他の小説家の作品を読んでも、池波さんと比較してしまうのではないか、比較して結局ガッカリするのでは、と決め付けてしまっています。読んでから考えればよいことなのに・・・。

当たりです・・・
私は結果的にがっかりしてしまった方ですが。
池波正太郎さんと同じレベルで、とはっきり考えてた訳ではなかったのですが、陰陽師で始まった古本屋さんシリーズ(勝手に命名)で、こんなに著者によって作品の高低があるとは思ってもいませんでした。
池波さんや藤沢周平さんまでいかなくとも、お話だけ(人物設定とかも含む)がおもしろい、おもいろくない、ってレベルだと思ったんですよ。
文章でお金を得ている方々だから、文章力を云々するレベルだと思ってなかったんですよねー。

こうやって考えると、やはり作者が賞を取った、取らないってのは一つの判断材料になるんだなぁ、と思ってしまいました。
(山本一力さんは、「あかね空」で直木賞を取ってらっしゃいます)

>思って、いえ、思わされています
(ちっちゃな声で)やった! (ぐっと握りこぶし

>山本陽子さんがおえんを演じていました
ああああああ!ごめんなさい!山本陽子さんです!!!
きゃー!訂正しておこう!

>作品に描かれた「人情の機微」が解かるためには「そこそこの苦労」をしていることが必要です。私も、もっと苦労をしなければ・・・(汗)

私も・・・(汗)
ご幼少のみぎりに読んだ(ぉぃ)本を長じて読むと違う感想を持ちますモンねー
・・・って・・・
poohpapaさん・・・
わ、わたしは、底の抜けた箱入り娘でしてよ?
おーっほっほっほ  (思いっきり目が泳いでいる

・・・もう苦労はいいですよ(泣)、もう苦労は終わったとお互い思いましょう!ですよ (泣

しかし、poohpapaさんのご職業は江戸時代、いやもっと昔からある職業ですよねー考えてみると。
単なる仲介者ではなくて、江戸時代で言う差配さんや町役人の仕事の範疇までやってらっしゃいますよね・・・
こんな人いるのか!と驚きながら、首を振りながら読んでいます。
よくちゃぶ台ひっくり返さないなぁ〜とも。 (あはは^^;
心体共にご自愛くださいませ。<(_ _)>

どうして私は長文になるのだ?・・・_| ̄|○
Posted by 葉山猫 at 2006年12月25日 11:57
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