ショックだ・・・
常々歌舞伎は見たいと思っていたけど、何か敷居が高い。
観劇の作法なんか知らないし、手引きしてくれる人もいない。
何より、お高そうで、且つ昔テレビで見たお芝居のシーンでは何言ってるか分からんし、重たそうな衣装をつけて男が甲高い声でなんか言ってるし、とにかく堅苦しそうと言う印象があった。
それが歌舞伎を見てみたい、と思うようなった切っ掛けが、玉三郎さんの女形姿。
そして
勘三郎さんの人となりとお芝居だった。
とは言っても、テレビのドラマでしか拝見した事はなかったが。
特に勘三郎さんの歯切れいい、気取らない物言いがおっしゃっている内容と相まって(本音を言ってるという感じ。そしてそれがすごくまっとうに私には感じられた。)、この人いいなぁ、と思い、又テレビの画面に出てくると何故か目が惹きつけられるし、お芝居も上手。
彼が出ているというだけで、そのドラマなりが質が高いのではないか、と思うくらいだった。
彼のポリシーでつまらない脚本、くだらない演出に妥協するとは思えなかったから。
いつか歌舞伎を見るなら、彼の舞台だ!と決めていた。
残念。
とても残念。
勘三郎さんが年をとっていって、その年令に応じたお芝居を見てみたかった。
見れると信じていた。
「歌舞く」と言う言葉を聞いた事がある。
良い意味での歌舞くを現代で見せてくれた歌舞伎役者さんだったのかな、と思う。
見に行く機会を逸してしまった・・・
ご冥福をお祈りします。
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