今までと同じように、
私がベッドに身を起こすと、小さく「ニャ」と鳴き、ベッドの上にいない時は丸くなっている私のイスの上からすぐ飛び降りてきてベッドに飛び乗り、私の背中にピトッとくっついて正座する。
そんなクロを一瞬の間待ってしまった。
いつも必ず私の背中なんだよね・・・
「どうしていつも背中なの?(笑)」といつもクロに聞いていた。
そんな事を思っていたら、
青天の霹靂ならぬ、ベッドの上の霹靂。
私がクロを大事にしていたんじゃないんだ。
クロが。
私を大事にしてくれていたんだ。
クロに、
私が気にかけてもらっていたんだ。
そう気がついた。
そうだったんだね。
とてもとても大きなものを私が貰っていたんだ。
私があなたに与えるよりも。
今までもホンのちょっとだけど違和感を感じていた言葉。
ペット
飼う
これからは二度と使わない。


ラベル:猫