2007年09月22日

矜持

人間としての矜持、とはなんだろう、と思う。


光市母子殺人事件。


記者会見で感極まって泣いた弁護士。


そんなに自分がかわいかったか?
そんなに自分が偉いと思ったのか?
世間の偏見に負けずに僕ちゃん偉かったって?


世間の目に四六時中さらされてるのは本村さん。
顔もあなた達弁護士よりも知られている。
かつ彼は、大事な物を失ってしまった事を家に帰るたびに思い出さされる・・・
世間の目は好奇の目もあれば、応援の目もあるだろう。
でも、どちらにしても人の目が注がれない時はないだろう。
そして、本来他人の目から逃れられて、ほっとできるはずの家に帰れば、そもそも何故こんな事になったのか、という大元の原因がすぐ甦る。
・・・家族がいないから。
妻がいないから。
血を分けて生まれた我が子がいないから。

本村さんが今どなたか(親御さんとか)と同居していようが、犯行があった家とは別の家で暮らしていようが、関係ない。
仮に新たに愛する女性が現れて、その方との間に子が生まれても彼の中の失われた奥さんと子供さんに対する思いは消えない。
(彼のような人間として非常に「できた」人には遺伝子を残して欲しいと私は思うが・・・いや、幸せを手に入れて欲しいと思うが・・・)

そんな本村さんが毅然として、あなた達弁護団よりも長い間世間と犯人に対する思いに耐えてきているのに、たった2年?かそこらの対応で感極まって泣いちゃったのか・・・
へぇ〜〜〜〜〜〜・・・


橋本弁護士が、学生のノリでぶち上げた(と私は感じているが)問題でこの弁護団の弁護士から訴えられているとかの話題もあるが、私は彼の主張は「あり」、だと思う。
私たち一般人が、専門職を調査させるという手段がある、という点を教えてくれた点だけでも評価できる。
以前の自分の記事でも書いたが、弁護士ってのは、何が何でも依頼人の利益をはかり、弁護をするって言うのも分かるが、そもそも「弁護士」って立場の人間が出てきた経緯を考えれば、なんでもかんでも「罪を軽く」すれば良いってもんじゃないだろう、と本気で思っている。
(経緯って、史実ではなく、人間の情理面から考えた経緯ね)


弁護士って職業を特別なものと思うから、難しく感じるんだよ。
普段の生活で、笑えない悪戯や失敗をした人間をかばおうとした人間を想像すればいい。

中学生以上で(いや、小学生、でもか)、例えば、家族が大事にしていた・・・そう、父親の高い釣り竿?をうっかり折ってしまい、その釣り竿を押入れに隠す。
父親が釣り竿がないと大騒ぎして、押入れで見つける。
その時「誰がやった!?」って話になって、自分がやった事がばれ、押入れに隠した理由が「もしかして、ドラえもんが直してくれると思った・・・」
と言ったらどうする?

そこへもってきて、母親が「××ちゃんは本当にそう思ったのよねー。お父さん許してやってくださいよ」
って言ったらどうなる?


「バカか!!!」

ってのが、普通の反応だろう。

「折っちゃったのはしょうがない。ならなんですぐに理由を言って謝りに来なかった!折った事より、隠して尚且つそんな言い訳を言うお前が信じられん! おまけに○○○(奥さんの名前)、お前本気で今の事言ってるのか!????
ってお父さん大噴火でしょう。


そういう言い訳をした我が子にも幻滅するし、その言い訳を後押しして我が子をかばう女房にも愛想をつかすだろう。


この話は、釣り竿どころじゃない。
人間の命の問題だ。
(だから、やっちゃったのはしょうがない、ってのは、もちろん当てはまらない。念の為)


弁護士としての矜持。
罪を犯してしまったが、人間としての矜持。
大切な人の命を2つも奪われてしまったが、なんとか相手を理解しよう、犯人の中にも救い(犯人にとっての)を見出そうと努力している人の矜持。


今現在は、3番目の人の矜持しか見えない。

1番目と2番目は、見えないどころか同じ日本人としてどこでどうしたらそういう路線が出てくるわけ?と言いたい事ばかり。
(こういう点でも、私に関して言えば「脳筋橋本」弁護士の「世間の皆さんもおかしいと感じてると僕は思った」は当たっている)


弁護士も本来の「弁護人」という意義をよぉーーーーっく考え直して、百歩(私の気持ちとしては1億歩以上)譲って、死刑を回避したいにしても、犯人に人間としての矜持を持たせてやって欲しい。
それが本当の「弁護士の矜持」だと私は思う。

『とにかく死刑を回避させて、無期懲役にでもできれば。
一旦無期懲役になった後は俺らは知らん。
運良く何年か後に娑婆に出てこようが一生刑務所だろうが、更正しようが再犯しようが、その時は俺らは関係ないし、弁護を再び引き受けなければまったく俺らは安泰だし、非難されるべき事はない。とにかく普段の活動主張どおり「極刑」を回避できたら俺らの活動としては勝利だ  かっこ犯人ガ人間トシテコノサキドウナル、ナンザドウデモイイかっこ閉じ』


とか考えてるんだろうと、素人の年食ったおねぇさんは思う。


そもそも最高裁の判決の意味は、とか、5年以上犯人が言ってきた内容が弁護団が変わった途端に変わり、それも過去の言葉に新しい解釈をして見せた、ではなく、ドラえもんとか言う全く寝耳に水の事を言い出した、とかにはもう言及しない。(ほんとは言いたいけどねっ。これでもかっって言う位に!(怒))


この先期待するのは、

裁判官:日本の司直としての矜持(私の意見が100%正しいとか裁判官も私と同じ考えになるはずだ!とかは思っていない。念の為)
橋本弁護士:仕事が忙しいとか、問題提起しただけだとか言わずに「茶髪の(脳筋)弁護士」としての矜持

を見せて欲しい。


posted by 葉山猫 at 00:48| ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自分で自分にコメント_| ̄|○

記事として上げたほうがいいのかどうか迷ったのですが、コメントに書いた方が関連が分かると思うのでこちらへ。

お詫びと訂正

橋本弁護士

と書いていましたが、

橋「下」弁護士でした・・・

申し訳ありません。
Posted by 葉山猫 at 2007年09月24日 00:30
あの弁護士のシャクリ泣きを見て、あまりのわけのわらなさにアングリとして顎が外れました。
あれは、戦略のつもりなのか?それとも、本気で、悦にはいっちゃってるのか?はたまた、その両方が混ざっちゃってるのか?
戦略のつもりにしても、「可哀相というのに、民衆は弱いから、こっちも可哀相の切り札をきろう」みたいな考えでしょうか。被告の元少年の「母恋し」ではまだ足りないって言うんで、弁護士自身も同情を買おうとした?ハァ?アホです。
本気だとしても、人に相手にされないでお勉強だけしてきたヲタ青年がやっと弁護士になって、カメラを向けられ有頂天。これもアホです。勉強できてもアホはアホです。ずっ〜と、何か大きな事件を担当して、記者会見で泣くというが夢だったじゃないでしょうかね。それでやってみた。でも、アホでセンスないからタイミングがはかれなかった。このケース、その理由では場違い。フライングです。今後、弁護士を続けていく中で「ここぞ!」という泣き時があるかもしれないのに、もう使えません。「ま〜た泣いてるよ〜」と、誰にも相手にされないでしょ〜。これこそ可哀相〜。長年の夢なのに。(爆)
いずれにせよ、こんな理不尽がまかり通りるなら、陪審員制度が廻ってきてもやる気がおきませんよね。
Posted by c.mama at 2007年09月24日 10:11
こんにちは
返事が遅くなりごめんなさい。

やっぱりあれ見てて、なんだかなーと思われたのですね(爆
>アホでセンスないからタイミングがはかれなかった
同感です。
c.mamaさんのこの文を読んで、違和感がはっきりしました。
泣くのもどうかと思いますが、なんか浮いてましたよね。
それに本当に感極まってって言うより、「泣こうかなどうしようかな、泣いちゃおうかな」みたいな、なんか中途半端感がありましたよ!
周りの仲間の弁護士の冷たいそぶりも笑えました。
仲間なのに誰も反応しない^^;顔すら向けなかったような気が・・・(笑

陪審員なんかなったら、憤死しそうですよね。
実際にはいろいろ規則があって、思考にも制限かかりますからねー(ため息
Posted by 葉山猫 at 2007年09月28日 09:25
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