2008年03月15日

黄金の羅針盤  -ライラの冒険-

黄金の羅針盤 上下巻
神秘の短剣 上下巻
琥珀の望遠鏡 上下巻



映画の宣伝でお馴染みの「ライラの冒険」である。
3部作の様になってるけど、それぞれの作品は完結しておらず、正に
「be continued」
という感じで終わっている。

この作品はねー・・・
帯に
「ハリーポッター」「指輪物語」を押さえて第一位!
とか書いてあるし、ファンタジー好きだし、映画の予告シーンにもほんのちょっと気が惹かれてたから、例のごとく原作から入ろうと読み始めたのだけど・・・


私的には、
お奨めでないドコモ提供


まぁ話題作だから、誰かに借りて読む位がいいでしょうか。



なんつーか・・・
実は、まだ最後の琥珀の望遠鏡の上巻の途中なのだが、読む気がしないのよね^^;
他に読みたい本があったらそちらを優先して、他に読むものないなぁ〜、
ってなったら手にとって読んでいるので、私としては珍しく非常に時間がかかってる。

でも集中して読めば、全部で6冊あるけど余裕で1日で読んでしまえると思う量と内容。

最後まで読んでないので、感想を書くのもあれだが・・・


以下ネタばれなので。








まず、感情移入できない。
主人公のライラがかわいくないのよ^^;

ウソや作り話が得意という設定で、その作り話で危機を乗り越えるっていうシーンもあるのだけど、別に超絶絶対危機!って訳でもないし、その作り話がすっごく機転が効いてて、又その作り話がうまく他の流れにからんで、っていう事もない。
本当にその場しのぎ^^;
必然性がない。


それから、ジェットコースター的に次から次へと危機が訪れる。
こういうのは、ハリウッド映画的には良いのだろうが、
なんというか、話を作るための話、みたいな感じ。

このまま子供の大冒険!って感じの話か?と思ったら・・・
突然神と天使、世界の創造に関係するような深遠?な話(主人公ライラの位置づけ)が出てくるのだが、唐突!って感じがいなめん。

なんで?

って感じ^^;


ダイモンの存在もなぁ・・・
「魂」が具現化した、のような意味合いがつけられているけど、そしたら、ライラを助けてくれる勇敢な白熊の戦士は?
話もするし、賢いし、義理も人情もあるけど、ダイモンを持ってないって事は、魂はないのか?

この物語はパラレルワールドが舞台になっていて、我らが世界も上記2巻目?(神秘の短剣)から登場するけど、当然我らが世界の人間はダイモンは持ってない。
ライラからいたく同情と恐怖(ダイモンの居ない寂しさから来る恐怖ね)を与えられるのだけど、うーん・・・
文中でライラの心情が描かれているけど、じゃぁ、具体的にダイモンがいるのといないのとではどう違うのさ?
って事がまるきり書かれていない。

結局、非常に都合の良いしゃべるペット的な存在としか思えない。
(主人公が縛られても眠らされても、そういう場合はダイモンも弱る、もしくは一緒に寝るので助けにはならない)

おまけに、子供時代はダイモンはいろいろな動物に変身する事ができるけど、大人になると姿が固定される、という設定で、大人の持っているダイモンがいろいろ出てくるけど、皆小動物。
(ライラの父ちゃんだけが猛獣かな?)
どうもその人間の「性質」が定まると、ダイモンの姿もそれに応じて固定されるそうなのだが・・・

神と天使が出てくるくらいだから、創世記のアダムとイブの話も出てくる。
当然?「蛇」という爬虫類が象徴する意味と言うものもライラの世界にある。
なのに、その蛇をダイモンに持ってるってぇ事は・・・
そういう人物が登場するのだけど、なんつーか類型的な・・・

ハリーポッターでは、スリザリンの象徴が蛇だったが、肯定的な意味合いも持たされていた。
だから、スリザリンの生徒も蛇を誇りにすればこそ、恥には思わなかった。
だけど、このライラではそこら辺のフォローがない。
こういう設定の人間だから、「蛇」ってだけのような。
安直につけたようにしか思えんなぁ・・・

要は、もしこういう設定だったら、人間は自分のダイモンがどんな動物になるのかって非常に気にすると思う。
んで、実際あったら、随分味気のない世界だろうなぁ、と。
だって、ビジネスの場面で、肉食動物のダイモンを持った人間と餌食になる小動物のダイモンを持った人間が対等で公正な取引ができるとは思えん(笑

いくら虚勢をはっても、ダイモン見れば
「なんだ、お前。臆病でこそこそする性質なの。ぷくく(*´艸)」
ってな感じで(笑
イヤだのぉ。

だからね。
ダイモンつー、うまく扱えば物語に深みも面白さも加味できる存在を簡単な思いつきだけで登場させた感があるのね。
(だってさ、ダイモンが姿を取り得る動物の種類もはっきりとは書かれてないのね。だったら・・・
「象」をダイモンに持ってる人間がいたらどうするよっ!!!
本体の人間より場所とるじゃねーか!
と突っ込みを入れてる私です。
ダイモンの定義付けをもっと考えてくれればねぇ・・・


そのダイモンがらみでもう一つ。
ライラの母親も登場するけど、どうみても悪人(笑

今読んでいる5冊目の途中で母性愛を発揮?している「らしい」シーンが出てくるけど、「魂」の具現である彼女のダイモンが悪質過ぎ!
根性悪すぎ! (笑
なので、本質が分からないので彼女に同情も感情移入もできない。

実際、やっぱり悪人でしたって事になるのかもしれないけど、このダイモンの存在で読み手が一歩引いちゃうのよね。
こんな事言ってやがるけど、ダイモンの行動見てたら信じられねー、殊勝な事言ってるけど嘘でしょ?
って感じで。
事実ライラも信じてないし。
するとね、そんなダイモンの行動で丸分かりの事を「わざわざ」母親である彼女が「芝居」する必然性があるのか、ここで?
って事になるのよ^^;

後で、ダイモンはその人の本質を基本的に表しているだけで、人間の性質は一つではなく複雑だから、善なる行いをしても不思議ではない、なんて事を言うのだとしたら、ダイモンが普遍の世界ならそういう事はとっくの昔に分かっている事のはずだから、そういう説明と言うか、エピソードが今までの物語中に出てくるべきだ。

それにねぇ・・・
セックスとまで行かないが、このダイモンを使って相手のダイモンを愛撫させて、人間の方を桃源郷(表現が古いな)にいざなってって尋問する・・・っていうようなテクニックをライラの母ちゃんが使うシーンがあるのだが・・・
読んだ瞬間は、「あぁこういう使い方も有りなんだろうな」って思ったけど、それにしては・・・
相手が無防備過ぎ!(笑


更に言えば・・・
人死にすぎ。

なんかこの先で生き返らせるらしいけど、それにしても・・・
全員を救えるのか?
もし、「ライラにとって」大事な人間だけを生き返らせるのなら・・・

似非ファンタジー

と言ってやろう。

仮に全員生き返らせる事ができたとしても、どこで線引きするのか?
今回の事件で直接命を奪われた人だけ?
実験の後遺症で死んだ人間もすべて生き返らせる事ができるの?
ライラを助けるために戦って死んだ白熊軍団は?
魔女は?

なんかなー

「時間よ戻れ!」

ってな魔法を使わん限り、元に戻せんような・・・



いろいろ書いたけど、本の帯に惑わされたなー。
って印象が今は一番強いです。

1995年の作品だけど、今頃?話題になったのも、結局、ハリーポッターも終わっちゃったし、他にこれ!と言った面白い本もないし、これでもいいんじゃ?って感じですなぁ。
映画化されなければ、日本でも話題になったかどうか・・・

日本だけでなく、ハリーポッターが、「子供」が主人公で「子供向け」のファンタジーだったから、その二番煎じを狙っているとしか思えません。
仮に発表年度がかぶっていても。


まぁ肯定的な事を書けば、途中で登場してくる男の子(主人公でもある)がライラより深く描かれています。
心情もライラより現実味があるし。


さて・・・
いろいろなビーズ玉をぶちまけたようなこのお話。
どういう結末に持っていくのか。




この記事は、ちょっと前に書きかけて保存していたので日付がアップされた時と違ってますけど許してね(笑


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posted by 葉山猫 at 21:02| ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 本 活字 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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